広島県、犬の殺処分ゼロへ。NPOが全頭引き取り 全国ワーストからの挑戦

広島県は、2011年度の「犬猫殺処分数」が全国ワーストだった。

広島県神石高原町に本部があるNPO法人「ピースウィンズ・ジャパン」(PWJ)が3月30日、県内で殺処分対象となった犬を全頭引き取ると発表した

広島県は、2011年度の「犬猫殺処分数」が全国ワーストだった。

PWJは2013年9月に「1000日(今年6月15日)以内に、広島県内の犬の殺処分をゼロにする」という目標を掲げて「ピースワンコ・ジャパン」の活動を開始。神石高原町とも連携して、犬舎の建設などの資金の募金活動を、同町の「ふるさと納税」を使って展開。これまでに1万人以上から4億円近くの寄付が寄せられた

PWJは現在、600頭の収容を可能にする犬舎の増築を進めており、引き取り態勢に見通しがついたため、4月から全頭引き取りを始める。

大西健丞・代表理事は、会見で「ゼロを維持していく新たな取り組みがスタートした。手を抜くと殺処分は始まる。今後は、猫も早くゼロにする計画も進めていきたい」などと抱負を語った。

PWJは、広島県で犬の殺処分ゼロを実現した後は、このモデルを全国に広げていくつもりだという。

※2014年度は速報値。2015年度は4〜12月の速報値。2016年度は予定。

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