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2016年04月06日 16時04分 JST | 更新 2016年04月06日 16時24分 JST

中国のおくりびと、想像を超えたサービスを始める

事故や災害で損傷した顔を95%復元する。

FREDERIC J. BROWN via Getty Images
Attendants place biodegradable urns in their respective hole in the ground during a procession at a cemetery in Tianjin, northern China, for a collective eco-burial on July 20, 2010. In a country with 10 million deaths per year, China still faces hurdles promoting environmentally-friendly types of funeral and interment like sea-burials and cremation, which was first encouraged in the 1950's and currently accounts for nearly half of the interments nationwide. China earlier this year published its first green paper on funerals and interment with the government working to promote environmentally-friendly funerals and calling for more public awareness programs to promote cremation. AFP PHOTO/ Frederic J. BROWN (Photo credit should read FREDERIC J. BROWN/AFP/Getty Images)

中国・上海にある葬儀場が3Dプリンターで身体の一部を作成し、遺体を修復するサービスを開始したと中国国際放送(CRI)が伝えた。

サービスを始めたのは龍華葬儀場。ニュースサイト「澎湃新聞」によると、様々な材料を重ね合わせて3次元のボディパーツを作成する。それを髪のインプラント、メイクを組み合わせると、元の顔に少なくとも95%近い顔を再現できるという。

この技術は、自然災害や交通事故、労働災害などで損傷した遺体の修復に使われるだろう、と澎湃新聞は伝えている。

3Dプリンターでつくられた人工の鼻。2013年11月8日、ロンドンの3Dプリントショーで撮影

「愛する人の顔や身体が損なわれているのを目にするのは、親族にとってつらいことですが、メイクだけでは十分に修復できないことがあります」と、上海葬儀サービスセンターの管理者、劉鳳鳴さんが上海日報で述べている。この技術を使うと死体を若く見せたり、綺麗に見せたりすることもできる、と劉さんは話している。

中国では多くの人が、自然災害や交通事故、労働災害で亡くなっている。深圳市で起こった土砂崩れの現場で働くレスキュー隊員たち。

澎湃新聞によると、中国では伝統的に、損傷した死体を泥やワックスといった材料で修復してきた。しかしこの方法では、死体の顔の形を再建できても、皮膚や髪の手触りを再現できなかったと劉さんは説明している。CRIによると、顔の再建費用にかかる費用は620〜776ドル(約6万8000〜8万6000円)だ。

近年、中国では多くの人が労働災害で亡くなっている。2015年12月には、中国南部の深圳市で土砂崩れが起こり、約60人が亡くなった。原因となったのは周辺の建設現場から出た残土や建築廃材だった。

中国の「第13次5カ年計画」は、科学・テクノロジー分野での技術革新を目標としている。中国・武漢で、3Dプリンターでつくった指を試す指を失った少年。

龍華葬儀場の新事業は、上海市が実施している中国の「第13次5カ年計画」の一環だ。2015年10月に発表された第13次5カ年計画は、科学とテクノロジー分野でより一層の技術革新を進めるよう求めている。2015年2月には、工業・情報化部が3Dプリント事業計画のアウトラインも発表している。

ボディパーツを3Dプリンターでつくる技術は、世界中で進んでいる。2016年2月には、科学者たちが3Dプリンターでつくった臓器を体内で動かすことに成功した。3Dプリンター技術で、障害を持つ人を助けたり、臓器不足の問題を解決したりする可能性が広がってきている。

ハフポストUS版に掲載された記事を翻訳しました。