「採用の見返りに男女関係を迫られた」 元就活生がアイシンAWを提訴

トヨタ系部品メーカー大手のアイシン・エィ・ダブリュ(アイシンAW)で就活中、当時幹部だった男性(43)から採用の見返りとして不適切な関係を迫られたなどとして、愛知県内の20代女性が同社と男性に計約600万円の損害賠償を求める訴訟を名古屋地裁に起こした。
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トヨタ系部品メーカー大手のアイシン・エィ・ダブリュ(アイシンAW)で就活中、当時幹部だった男性(43)から採用の見返りとして不適切な関係を迫られたなどとして、愛知県内の20代女性が同社と男性に計550万円の損害賠償を求める訴訟を名古屋地裁に起こした。毎日新聞によると、提訴は3月25日付。

アイシンAWは愛知県安城市に本社があり、オートマチック用の自動変速機で世界シェア第1位だ。2015年3月期の連結売上高は1兆1272億円に上る。問題となった男性は当時、製造本部副本部長で、トヨタグループ創始者の豊田佐吉の兄弟の孫に当たり、問題発覚後に社内処分を受け、既に退職しているという。

女性は2015年7月、アルバイト先で客を通じて男性を紹介された。筆記試験に合格すると男性から「僕の一言で受からせた。アイシンに入れる見返りに男女の関係になる人がほしい」などと迫られたとしている。女性は、要求を断り続けたために最終面接で不合格にされた。「男性はトヨタの創業者一族の一人であることを利用し、男女関係を迫った。会社は男性の指示を受けて不採用とした」と訴状で主張している

アイシンAW広報部は「訴状が届いておらずお答えできない」と、産経WESTにコメントしている。

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