北島康介が引退表明 「オリンピックしか僕には残された道はなかった」

オリンピックへの5大会連続出場を逃した競泳の北島康介選手が4月8日、競技を引退する意向を表明した。
時事通信社

東京辰巳国際水泳場で4月8日に開かれた競泳の日本選手権男子200メートル平泳ぎ決勝で、北島康介選手(33歳)は5位に終わり、「真剣勝負はこれで終わりですか」との報道陣からの問いに、「はい、終わりです」と述べ、選手生活を引退する考えを表明した。NHKニュースなどが報じた。

今大会はリオデジャネイロ・オリンピックの代表選考会を兼ねていたが、北島は100メートル平泳ぎに続いて代表権を獲得できず、5大会連続でのオリンピック出場を逃した。

■「オリンピックしか僕には残された道はなかった」

THE PAGEによると、北島の決勝後のコメントは以下の通り。

「悔いは残る。でもすがすがしい。きちんと最後まで攻めのレースができて、結果は良くなかったけれど、オリンピックに行きたいという気持ちを持って、頑張り切れたという思いがあるから、悔しいけど、晴れ晴れしいというか、やりきった感がいっぱいです。オリンピックしか僕には残された道はなかった。どうしても行きたいという気持ちが、去年から僕を奮い立たせてくれて、ここに今、僕がいる。

(水泳指導者の)平井(伯昌)先生とタッグを組んで、最後までできたのは幸せものだけど。できれば、最後は平井先生と一緒にオリンピックに行きたかった。コカコーラさんにもいいときも悪いときも、応援してもらったから、今の自分がある。

この10年以上、周りではいろんなことがあって、自分で消却できない時期もあったし、整理のできない時期もあったが、ここまでの長い期間、水泳に携わらせてもらった。選手として最後は不本意だったが、たくさんのお客さんに見てもらって、ここまで自分のパフォーマンスを高いレベルでできた。自信をもって次のステージにいきたいと思う」

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