張本勲氏、バドミントン選手の違法賭博に「極刑に値する罪ですか?」

「もうあんまり、さらしものにしてほしくない」と、所属するNTT東日本や日本バドミントン協会を批判した。

バドミントン日本代表の桃田賢斗選手(21)と2012年ロンドンオリンピック代表の田児賢一選手(26)が、違法カジノ店で賭博行為をしていた問題について、野球評論家の張本勲氏が「極刑に値する罪ですか?」と寛大な処分を求めた。

4月10日放送のTBS系「サンデーモーニング」に出演した張本氏は、「悪いことは分かってますよ」「ペナルティーは科してもいい」と前置きしつつ、8日に桃田、田児の両選手が涙を流しながら記者会見したことを「もうあんまり、さらしものにしてほしくない」と、所属するNTT東日本や日本バドミントン協会を批判し、以下のように述べた。

「悪いことは分かってますよ。誤解しないでもらいたい。ただ自分のお金でやったというのがあるし、一般から言ったら極刑に値する罪ですか? 先輩に連れて行かれて自分も好きだからやったと。もうあんまりね、さらしものにしてもらいたくない。

(記者会見で辛辣な)質問をした人が、あなたはミスしたことないの?間違ったことしてない?あなたの息子なら、孫ならどうする?

田児は悪いけど5、6年やってるから。21歳桃田はまだ子供ですよ。協会もよくない。会社もよくない。毎日1回でいいから、寮まであるんだから『1日1日を注意しなさいよ』と言ってあげるべきなんだ。極刑だけはもうやめてもらいたいね」

張本氏は、東映フライヤーズの外野手だった1965年7月、タクシー運転手を殴るなど2人にけがを負わせたとして、傷害の疑いで現行犯逮捕され、この年のオールスターを辞退した。「1週間ぐらい、のどから食事が通りませんよ、後悔して」と振り返り「ペナルティーは科してもいいと思いますが、残る道を探してやってもらいたい」と、選手生命が断たれるような処分をしないよう訴えた。

同じ番組に出演していた水泳女子元日本代表の岩崎恭子氏は「日本代表ということを考えると、そういう意識も代表になる前から、強化の段階でそういう意識を持つんだと協会とかが言わないといけないと思いますし、若い選手も多いので、協会の態勢も大事だと思いますね」と話した。

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