片頭痛はただの頭痛ではない。バーチャルリアリティで、初めて苦しみがわかった(動画)

「驚いた。あなたがどうやって耐えているのか、想像つかない」

ときに命に危険を及ぼすことさえある片頭痛。アメリカでは4000万人、日本では840万人が近くの人が片頭痛に苦しんでいるという。

ところが、片頭痛を体験したことのない人たちにとっては、そのつらさを想像するのは難しい。

「ひどい頭痛なんじゃないんですか?」そう言う人たちもいるだろう。

その考えは、バーチャルリアリティ(VR)で片頭痛を体験すると変わるかもしれない。

「苦しんでいる人が多いにもかかわらず、片頭痛は誤解されています。片頭痛を味わったことがない人には、完全に理解できないからでしょう。そこで、世界初の片頭痛シミュレーターを開発しました。片頭痛持ちではない人でも、片頭痛を体験できるようになったのです」とVRを開発元の鎮痛剤ブランドのエキセドリンが公式サイトで説明している。

片頭痛の症状は人によって様々だ。激しい痛みを伴うことが多いが、視覚障害、吐き気、めまい、それに音や光に過敏になるといった症状を伴うこともある。

VRで再現されたのは、片頭痛の前兆や方向感覚の消失、激しい光、浮遊する点、それに狭まる視野といった症状。それはこんな世界だ。

片頭痛に悩む人の友人や親族が、VRで片頭痛を体験する実験では、こんな声が聞かれた。

ただ歩いてみようとしただけで、ある男性は「とても歩けなかった」と話し、片頭痛に悩む彼女に「片頭痛がこんなにつらかったなんて。疑ってごめん」と謝った。

別の女性は「驚いた。あなたがどうやって耐えているのか、想像つかない」と親友に話した。

エキセドリンはニュースリリースの中で「片頭痛がどのようなものかを知ることによって、片頭痛を体験したことのなかった人たちが共感を示すようになった」と説明している。

このVRは、5月にスマホアプリになる予定だ。また、Googleカードボードでも片頭痛の症状を体験できる。

ハフポストUS版に掲載された記事を翻訳しました。

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