花を踏みにじるカメラマンに「もう来ないで」 真岡鉄道が異例の警告

茨城県・栃木県で鉄道を運行する「真岡鉄道(もおかてつどう)」が、撮影マナーの悪い鉄道カメラマンに向けての警告文を公式Facebookに投稿した。
Japan, Kanto Region, Tochigi Prefecture, Moka, View of Moka Railway Line with cherry tree. (Photo by: JTB/UIG via Getty Images) (Photo by: JTB Photo/UIG via Getty Images)
Japan, Kanto Region, Tochigi Prefecture, Moka, View of Moka Railway Line with cherry tree. (Photo by: JTB/UIG via Getty Images) (Photo by: JTB Photo/UIG via Getty Images)
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「綺麗に咲いている菜の花を踏みにじって何も感じないのでしょうか?」茨城・栃木の両県で鉄道を運行する「真岡鉄道(もおかてつどう)」が4月11日、踏み荒らされた菜の花の写真とともに、撮影マナーの悪い鉄道カメラマンに向けた警告を公式Facebookに投稿した。

文中では「この投稿を見て、もしも該当するような事をされてしまった方がいらっしゃいましたら今後はそのような事を絶対にしないでください。関係無い、今迄通り好き勝手やる、そう思った方はもう来ないで下さい」と強い言葉で呼びかけている。

真岡鉄道は茨城県筑西市から栃木県茂木町のまでの41.9kmを結び、土曜と日曜にはSLも運行している。春になると、美しい菜の花畑と列車の姿が撮影できる沿線は、鉄道ファンのカメラマン(「撮り鉄」と呼ばれる)たちの撮影スポットとして知られている。


しかし以前から、走行中のSLを撮影しようとした人が線路敷地内に立ち入る例があり、真岡鉄道は公式サイトで、線路敷地内への立ち入りをやめるよう注意喚起していた。

■ネットの反応は?

異例とも言える今回の警告文について、「我慢の限界だったんだろうな」「この対応は仕方ないと思う」と真岡鉄道を支持する声が相次いでいる。



真岡鉄道は11日、警告文に対して多くの意見や感想、提言があったことへの感謝を公式Facebookに投稿。「沿線の撮影スポットが、模範的な撮影スポットになるよう、関係各所と協議しながら安全かつトラブルが起こらない真岡鐵道目指し取り組んでまいります」としている。

真岡鉄道はハフポスト日本版の電話取材に対し、「反響があまりに大きく、取材の申し込みが殺到しているため今回の件での取材はご遠慮いただけますと幸いです」と答えた。

■一部の心無いカメラマンのマナーが問題に

今回のようなマナー違反は、なにも真岡鉄道に限った話ではない。これまでにも、一部の鉄道ファンのカメラマンによる迷惑行為が問題となり、各地の鉄道事業者はその度に注意喚起をしてきた。


なお、真岡鉄道と同じく、沿線の菜の花が美しい千葉県のいすみ鉄道でも「沿線で写真を撮影されている方へお願い」を公式サイトに掲載しており、

菜の花はいすみ鉄道や沿線住民の各土地所有者の所有物です。

昨年には菜の花の咲く沿線の土手に侵入し、一部を故意に踏み固められた道が作られていました。

軽い気持ちで「ちょっとぐらい」とやっているのかもしれませんが、これらはマナー違反以前に犯罪です。

いすみ鉄道株式会社より)

と、撮影時のマナーを守るよう呼びかけている。

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