熊本地震に台湾の支援拡大 「日本の友人は常に最大の協力をしてくれた」

熊本県で起きた地震で、台湾政府は4月16日までに計6500万円の寄付を表明した。

熊本県で起きた地震で、台湾政府は4月16日までに計6500万円の寄付を表明した。日本政府に対し、救援隊派遣の準備があることも伝えたという。台湾では、募金の呼び掛けや救助隊派遣の準備など、支援の動きが広がっている。産経ニュースなどが報じた。

■くまモンとの2ショット写真とともに寄付を表明

朝日新聞デジタルによると、台湾の外交部(外務省)は16日、日本側に合計で義援金6400万円を贈ると発表。前日に1000万円を寄付すると発表したが、被害拡大を受け、馬総統の指示で大幅な増額を決めた。5月に新政権を発足させる民進党も340万円の寄付を行うことを明らかにした。 民進党の蔡英文次期総統は「被害が最小限に抑えられ、日本の友人たちが無事であるよう願います」とのコメントを出した。

また、フォーカス台湾によると熊本県や熊本市と交流がある台湾南部の高雄市は16日、市民からの寄付を受け付ける銀行口座を設けた。同市の陳菊市長はFacebookに、自身のイメージキャラクターと、熊本県のマスコットキャラクター「くまモン」の2ショット写真を載せた上で、自身の1カ月分の所得約64万円を寄付すると表明した。高雄市は2014年に同市でガス爆発事故が起きた際、熊本県から約800万円の義援金を受け取っていた。

■日本語で哀悼の意を表明する市長も

柯文哲・台北市長は「台湾は過去に何度も災害に遭い、日本の友人は常に最大の協力をしてくれた。支援の思いを表明したい」とFacebookに書き込んだほか、Twitterに日本語で「熊本県地方の地震により被害を受けられた皆様に心よりお見舞い申し上げます」と哀悼の意を示した。

台北市では周辺の基隆、新北両市などとともに救助隊派遣の準備を整えているという。このほか「くまモン」をテーマにした台北市内のカフェ「KUMA cafe」も募金を開始している。

台湾では1999年の台湾大地震での日本の救援活動に感謝する声があり、2011年の東日本大震災では台湾から世界最大規模となる200億円以上の義援金が寄せられていた

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