【UPDATE】2016年4月19日 午後1時50分
熊本・大分両県を中心に相次ぐ地震で、熊本市で避難を続けていた51歳の女性が、肺塞栓(そくせん)症(エコノミークラス症候群)を発症し、死亡した。車中泊が原因とみられる。一連の地震で避難していた人がエコノミー症候群で死亡したのは初めて。NHKニュースなどが報じた。
熊本市によりますと、18日午前7時前、熊本市西区戸坂町の住宅の駐車場で、車の中で避難を続けていた51歳の女性が倒れ、病院に搬送されました。女性は手当てを受けましたが、およそ1時間後に肺の血管に血の塊がつまる「肺血栓塞栓症」で死亡しました。
市は車の中で避難を続けていたことで「エコノミークラス症候群」を発症したとみて調べています。一連の地震で避難していた人がこの症状で亡くなったのは初めてです。
(エコノミークラス症候群で初の死者か 熊本 | NHKニュースより 2016/04/19 11:40)
NHKニュースは、熊本県内の医療機関に取材したところ、エコノミークラス症候群の疑いがあると診断された人は少なくとも18人に上ると伝えた。
今回の地震では、駐車場の車の中に寝泊まりする人が多い。熊本県益城町の展示施設「グランメッセ熊本」の2000台収用の駐車場は夜になると車でほぼ埋まり、数千人が車中泊する状況が続いているという。
14日から続く地震による死者は計44人になった。
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