北海道新幹線、爆破予告で一時運転見合わせ 留萌線の区間廃止への不満を訴える【UPDATE】

北海道新幹線に爆破予告があったことを受けて、JR北海道が一時運転を見合わせる騒ぎがあった。
時事通信社

北海道新幹線に爆破予告を受けて、JR北海道が一時運転を見合わせる騒ぎがあった。NHKニュースなどが報じた。

4月19日午後1時ごろ、北海道新幹線の「はやぶさ22号」に爆弾を仕掛けたと電話が、新函館北斗駅にあった。JR北海道は、北海道知内(しりうち)町を新函館北斗駅に向けて走行中だった「はやぶさ22号」を途中で停車。青函トンネルの北海道側出入り口の近くにある「湯の里知内信号場」で異常がないか確認した。この影響で北海道新幹線は、新函館北斗駅と新青森駅の間の全線で上下線とも運転を見合わせたという。

産経ニュースによると不審物は見つからず、けが人もいなかったことから、午後2時すぎ、運転を再開したという。

共同通信は北海道警の話として、電話は中年男性のような声で「新幹線を爆破する。車内に爆弾を仕掛けた」と話し、JR北海道が進める路線廃止への不満も語ったという。道警はいたずらとみて、威力業務妨害容疑で調べている。

■JR留萌線の留萌〜増毛間の廃止が決定

北海道新幹線は年間50億円程度の赤字が出る見通しで、JR北海道は収支改善のために利用者が少ない路線の廃止を勧めている。JR留萌線の留萌〜増毛間(16.7km)は、留萌市の高橋定敏市長が4月18日に廃止に同意したことで、12月4日が最終運行日となることが確定したばかりだった。

【UPDATE】毎日新聞によると、今回の電話の影響で上り3本に最大約1時間半の遅れが出た。また、電話の男は留萌線の一部区間廃止を決めたJR北海道への不満を訴えていたという。(2016/04/20 02:11)

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