仙台放送が謝罪 関連会社員が関西テレビの割り込みで嘘のツイート【熊本地震】

関西テレビの中継車が熊本地震の取材中に給油待ちの車列に割り込んだ問題で、同じくフジテレビ系の仙台放送は「関連会社の社員がTwitterに虚偽の投稿をした」として謝罪した。
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Frank Peters via Getty Images

関西テレビの中継車が熊本地震の取材中に給油待ちの車列に割り込んだ問題で、同じくフジテレビ系の仙台放送は「関連会社の社員がTwitterに虚偽の投稿をした」として謝罪した

■関西テレビの割り込みとは?

問題の発端は4月17日朝だった。関西テレビの中継車が、熊本県内のガソリンスタンド近くで給油待ちしていた車列に割り込んで給油したと話題になっていた。

■擁護ツイートの内容は?

同日午後、関西テレビを擁護する趣旨の内容がTwitterに投稿された。ITmediaニュースによると以下のような内容だった。

「熊本でテレビ局の中継車がガソリン給油で横入りしたと騒ぎが出ていますが、話を調べると自分たちの燃料をドラム缶等で持ち込んで来ていて、危険物の管理をGSにお願いしているらしいです。五年前の東北の地震の時も同じような事が流れたので直接調べました」

仙台放送、関連会社社員の虚偽ツイートを謝罪 関テレ中継車の割り込み給油めぐり - ITmedia ニュース 2016/04/19 22:25)

このツイートは2万回以上もリツイートされ、信じた人も多かった。しかし、関西テレビが18日、同社の中継車が割り込み給油したことを認めて謝罪。擁護ツイートが嘘の情報だったことが明らかになった上、Twitterのプロフィール画像を元に「投稿者は仙台放送の関係者ではないか」と、一部のネットユーザーから指摘が出ていた。

■「報道機関に携わる者として、あまりに軽率であり、あってはならない行為でした」

こうした動きを受けて、仙台放送は4月19日、関連会社の社員がTwitterに事実と異なる投稿をしていたと認めて「お詫び」を公式サイトに掲載した。

弊社の関連会社の社員が、熊本地震を取材中の系列テレビ局のモラルを指摘するツイッターへの投稿に関連して、17日午後、事実とは異なる虚偽の投稿をしていたことがわかりました。報道機関に携わる者として、あまりに軽率であり、あってはならない行為でした。今回の件で、多くの皆様に不快な思いを抱かせてしまいましたことを、深くお詫び申し上げます。弊社といたしましては、今後このようなことのないよう、改めて関連会社を含めた社員・スタッフへの教育を徹底してまいります。

2016年4月19日

株式会社仙台放送

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