神宮球場使用中止に「ノー」 ヤクルトなどが反対する理由は?【東京オリンピック】

団体側は期間短縮を求めたという。

新国立競技場に隣接する神宮球場(東京都新宿区)について、東京オリンピック・パラリンピック組織委員会が大会期間前後の使用中止を求めていた問題で、4月26日、神宮外苑とプロ野球ヤクルトや東京六大学野球連盟などの使用者4団体側は受け入れられないと伝えたことがわかった。毎日新聞時事通信社などが報じた。団体側は期間短縮を求めたという。

組織委が「機材置き場や観客らの待機場所として球場を使わせてほしい」と申し入れていたのは、大会期間前後の2020年5月〜11月。この7カ月中には、プロ・アマ合わせて300試合以上が行われる予定で、組織委と使用者団体との間で協議が持たれることになった。

神宮球場は、築90年。1926(大正15)年に東京六大学野球連盟のリーグ戦開催球場としてオープンした。同連盟が建設や増築工事費用の一部負担をしたことなどから、優先使用権が与えられている。

球場の老朽化が進んでいることから、神宮外苑の再開発計画の一環として、新球場の建設計画も浮上。オリンピック終了後は近接の秩父宮ラグビー場との土地交換で球場の建設工事が行われる予定となっている。

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