サミットのお土産は? G7外相会合では「ゆかりペン」が各国の外務大臣に渡されたよ

ゆかりが携帯用のペン型容器に入っているというユニークな商品だ。
三島食品

主要国首脳会議(サミット)では開催地から参加国首脳に贈られる記念の「お土産」にも注目が集まる。前回日本で行われた2008年の洞爺湖サミットでは、日本唯一の馬具メーカー「ソメスサドル」(北海道歌志内市)の革のカバンなどが外務省から贈られた。5月26日から始まる伊勢志摩サミットで、各国の首脳はどんな日本土産を持ち帰るのだろうか?

その品物はまだ公表されていないようだが、サミットに関連して2016年4月10日〜11日に行われたG7外相会合では、開催地の広島市と広島県から意外な商品がお土産の一つとして贈られていたことがわかった。

それは、赤しそのふりかけ「ゆかり」を販売する広島市の三島食品が2014年に発売を開始し、ネットなどで大きな話題になった人気商品「ゆかりペンスタイル」。ご飯のお供のゆかりが携帯用のペン型容器に入っているというユニークな商品だ。容器のデザインはおなじみのパッケージを踏襲している。(「ゆかり」は三島食品株式会社の登録商標)

この商品はどのような経緯で生まれ、お土産に選定されたのだろうか?ハフポスト日本版は三島食品広報の新宅智彦さんに取材した。

新宅さんによると、「ゆかりペンスタイル」は、焼酎にゆかりを入れて飲む三島食品の三島豊社長が、抹茶を入れるペン型の容器に「ゆかり」を詰め替えて「夜のクラブ活動」に携帯していたことが始まり。三島社長がスーツの胸ポケットから容器をサッと取り出して披露したところ、店の女性たちから「かわいい!」「売ってないんですか?」と絶賛され、本格的な商品化に向けて動き出したのだという。

会合のお土産は、広島県と市が特産品認定制度「ザ・広島ブランド」に選出された商品の製造元に声をかけて集められた。三島食品は当初、ブランド認定商品である他のふりかけ「瀬戸風味」を提供する旨回答していたが、広島市から「人気の『ゆかりペンスタイル』をぜひ」との連絡があり、追加したという。売り出し直後から人気商品となり欠品が続いていたが、各国外相へのお土産として10本ほどを提供、ワインなど他社の商品とともにお土産として袋詰めされた。

広報の新宅さんは「この商品はコミュニケーションツール。各国の文化の違いを超えて楽しんでいただけたら」と話している。

なお、欠品状態が続いていた「ゆかりペンスタイル」は5月18日から通販サイトで販売を再開、平日正午から2カ所で計400本の限定で販売されているが、今も1〜2分以内に売り切れる人気だという。

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