「少女漫画界の神様」と呼ばれ熱狂的なファンも多い漫画家の萩尾望都さんが、初期の代表作「ポーの一族」の40年ぶりとなる新作続編を5月28日発売の少女漫画誌「月刊フラワーズ」(小学館)7月号に書き下ろし、異例となる重版が決まった。NHKニュースなどが報じた。
「ポーの一族」は、1970年代に連載された、少年の姿のままで永遠の時を生きる、美しい吸血鬼(バンパネラ)の物語。悲しい宿命を背負った二人の美少年、エドガーとアランらによる時空を超えた旅の美しい描写を通じて、生と死、出会いと別れ、生きる意味などを問うている。
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フラワーズの公式サイトによると、重版分の雑誌は6月11日ごろから順次書店に並ぶ。また、デジタル版の配信も決まり、6月9日から各電子書店サイトで雑誌と同価格の590円で配信される。内容については「1944年、戦火を逃れてウェールズに来たアランとエドガー。 そこでドイツ人の少女と出会い…!?」と紹介されている。
NHKによると、7月号は通常の1.5倍に当たる5万部を発行したが、発売当日に完売したり在庫僅かとなったりする書店が相次いだ。萩尾さんの他の代表作は『11人いる!』など。『残酷な神が支配する』で手塚治虫文化賞マンガ優秀賞も受賞している。2012年に少女漫画家として初の紫綬褒章を受章している。
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