舛添要一都知事「学者出身だから生意気に映る」と弁明

舛添氏は「都民に対して、仕事をしないと死んでも死にきれない」と述べ、引き続き都知事の職に留まる考えを示した。
時事通信社

政治資金の支出が「公私混同」だと指摘されている舛添要一都知事は、都議会が6月13日と20日に一連の疑惑に関する集中審議を実施することについて、「自分の知っていることを包み隠さず答えたい」と話した上で、「都民に対して、仕事をしないと死んでも死にきれない」と述べ、引き続き都知事の職に留まる考えを示した。10日の定例会見で明らかにした。

舛添氏は7日の代表質問や8日一般質問で、各党から「身を切る覚悟が必要」「いかなる理由で知事職にとどまるのか」と追求されたが、疑惑に対する具体的な説明はなかった。

この日の会見で舛添氏は「しっかり反省すべきは反省し、ご説明に対してお答えしたつもり」と述べ、議会での説明責任は果たしているとの認識を示した。また、自ら申し出た給与の減額については「具体的内容については今、検討中」として、減額幅などは具体的に決まっていないとした。

今後に控える集中審議については「一問一答であるから、事前にどういう質問が出るか分からない。私の言葉でしっかりお答えしたいと思う」と述べるに留め、これまで以上に踏み込んだ説明をするかどうかは明言を避けた。

9日発売の週刊文春が「2015年の12月23日にNHK交響楽団(N響)の「ベートーヴェン『第9』コンサート」に公用車で出かけている」と報じた疑惑について、報道陣から「NHK交響楽団に問い合わせたところ、知事を招待していないということだったが」と問われたところ、舛添氏は「プライバシーがあるので、そういったことは言えないのだと思う。少なくともN響に招待されたわけではない」と述べた。

また、都民からの反発が強まっていることについては「こういうタイプなものだから理論的なことが先になると思う。学者出身だから、聞いてる方が生意気、傲慢なことを言っているように映ることもあると思う」とした上で、「政治資金の使い方、美術品の収集も厳しく戒めて変えていく。政治家としての立ち居振る舞いも改めていかないといけないと反省している」と述べた。

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