ロシア、リオ・オリンピック出場不可能に 国際陸連が出場禁止を継続

国際陸上競技連盟は、ドーピング問題を巡ってロシア陸連に課していた出場停止処分を解除しないと決めた。
A man casts his shadow following a press conference by Sebastian Coe, IAAF's President, as part of the 203nd International Association of Athletics Federations (IAAF) council meeting in Monaco, March 11, 2016. REUTERS/Eric Gaillard/File Photo
A man casts his shadow following a press conference by Sebastian Coe, IAAF's President, as part of the 203nd International Association of Athletics Federations (IAAF) council meeting in Monaco, March 11, 2016. REUTERS/Eric Gaillard/File Photo
Eric Gaillard / Reuters

国際陸上競技連盟(IAAF)は6月17日、国家ぐるみのドーピング問題を巡ってロシア陸連に課していた資格停止処分を解除しないと決めた。

これにより、ロシアは8月に開幕するリオデジャネイロ・オリンピックに出場できなくなったが、ロシアは来週に行われるIOC幹部との会談で、リオ・オリンピック出場への特別措置を訴える。

ハフポストUS版によると、IAAFはオーストリア・ウィーンでの理事会で、専門部会によるロシア陸連などからの聞き取り調査を実施。ロシアにはドーピングを巡る深刻な問題がいまだに存在していると結論づけた。

ロシアのドーピングを巡る疑惑は、世界アンチ・ドーピング機関(WADA)の第三者委員会は2015年11月、にロシア政府が大規模に関与したドーピングを指摘。IAAFはロシア陸連を出場停止としていた。2016年6月15日には、WADAは新たな報告書を公表し、2012年のロンドン・オリンピックでの組織的なドーピングと隠蔽工作がなされていたと指摘した。

ロシア・スポーツ相のヴィタリー・ムツコ氏は「ロシアは必ずこの決定を不服として、必ず何らかの対応を取る」と述べた。タス通信が伝えた。

ロシアのプーチン大統領も17日、「ロシアの陸上選手に対する国際的な制裁はあってはならず、ドーピングの問題は政治的な目的や、反ロシア運動に利用されてはならない」と語った。

6月21日からは、リオ・オリンピック開幕を控えたIOCの会議が開かれる。トーマス・バッハ会長は、ドーピングに関与していないロシアの陸上選手を、IAAFの出場禁止処分を特例的に解除して個人資格で出場させる可能性について問われ「推測はできない」と述べた。「この会議は、ドーピングに無関係の選手を保護し、リオに向けて準備している選手たちの競技レベルを保証するための会議だ」と話している。

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