ビル・カニンガムさん死去 ニューヨークのファッションを撮り続けた写真家(画像集)

世界的なファッション写真家のビル・カニンガムさんが6月25日、アメリカ・ニューヨークで死去した。87歳。

世界的なファッション写真家のビル・カニンガムさんが6月25日、アメリカ・ニューヨークで死去した。87歳。

カニンガムさんが長く所属したニューヨークタイムズ紙が明らかにした。脳卒中で入院していたという。

ニューヨークの街角の表情を撮影することをライフワークとし、有名人を撮影することには興味がないとしばしば語っていた。カニンガムさんの半生を描いた映画「ビル・カニンガム・ニューヨーク」で「ドレスを着たセレブに興味はない。普通の服を着た人々に興味があるんだ」と語っている。

1972年撮影

カニンガムさんは広告業を振り出しに帽子店を経営し、のちに「ウィリアム・J」のブランドで帽子の制作を始めた。1978年からニューヨークタイムズ紙に写真を掲載し、ファッションシーンに現れ始めた「ストリートスタイル」を撮影する。ファッションブログが登場するずっと前から、カニンガムは友人のエディッタ・シャーマンとニューヨークのストリートを歩き回り、美しいストリートファッションの写真を数多く撮影した

世界4大コレクションの一つに数えられる「ニューヨーク・ファッション・ウィーク」の参加者にとって、カニンガムに写真を撮影されることは一種のお墨付きを得ることでもあった。ファッション雑誌「VOGUE」アメリカ版のアナ・ウィンター編集長は映画「ビル・カニンガム・ニューヨーク」で「私たちはみんな、ビルのために着こなしたの」と語っている。

多くの業績で尊敬を集めながら、カニンガム自身は謙虚さを貫き、メディアのインタビューにもほとんど応じなかった。ニューヨークタイムズに2002年に書いたエッセーで、最初にファッションの写真を撮るようになった理由を述べている。

「問題は、私はいい写真家じゃなかったということだ。正直に言って、僕はとても内気だった。社交的では全然なかった。きれいに着飾った女性をただ見ているのが好きだった。今もそうだ。それがすべてだ」

この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。

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