有村架純、2017年春のNHK朝ドラ「ひよっこ」ヒロインに

脚本は岡田惠和氏が務め、オリジナル作品となる。

有村架純、NHK来春朝ドラ『ひよっこ』ヒロインに決定 脚本は岡田惠和氏

NHKは29日、2017年春からの連続テレビ小説が『ひよっこ』(月~土 前8:00 総合ほか)に決まり、ヒロインを有村架純が務めることを発表した。脚本は岡田惠和氏が務め、オリジナル作品となる。

岡田氏とともに同局で行われた発表会見に登壇した有村は、「3年前、『あまちゃん』会見に出席した時とは180度違う」と緊張の面持ちで「新しい風を吹かせていけたら」と意気込みを語った。

『ひよっこ』は、東京オリンピックが開催された1964年から始まる物語。ヒロインの谷田部みね子は、茨城県北西部のある大家族の農家に生まれた、おっとり、のんびりした少女。とくに大きな夢もなく、高校を卒業したら畑仕事を手伝って、いつかお嫁さんにと思っていたところ、高校3年の冬、彼女の人生は突然動き始める。東京に出稼ぎに行った父が行方不明になってしまい、ヒロインは父を捜すために上京することを決意。自分の殻をひとつ破って『幸せな家族を取り戻す大冒険』に乗り出していく。

2001年前期『ちゅらさん』、11年前期『おひさま』に続き、3回目の朝ドラを担当する岡田氏は、執筆にあたり「あれだけ大変な思いをしたはずなのに、またどうしても書いてみたくなる。私にとってはそんな魅力のある仕事です。朝ドラがあって良かった。NHKさんありがとうという気持ちで一杯です」と、貴重な機会に感謝。

作品については、「今回は三つの思いを胸に、長い構想準備とディスカッションを経て、執筆に入らせていただいております」と説明。「一つは、自分が幼少期を生きた時代を描くということ。自分が幼少期を生きた時代を描くということ。描かれるのは東京オリンピックの年からの数年間です。新しい日本がスタートして、まだ「ひよっこ」だった時代を懸命に生きた人の人生を観ることで、今を生きるためのヒントになれたら、そう思っております」。「二つ目は、茨城への思い。茨城の方に喜んでいただいたり、全国の方に知らなかった茨城の魅力に気づいていただくのも朝ドラの大きな使命だと思っています」。

そして、「三つ目はなんと言ってもヒロイン。有村架純さんとはデビュー当時から何度か仕事をさせていただいてきて成長を見てきました。そして朝ドラをやるべき人だと強く思っていました。朝ドラのヒロインをやってほしい。そしてその朝ドラは絶対私が書きたい。そう強く熱望して願いがかないました。今、とても幸せです」と思いを込めた。

■有村架純(ありむらかすみ)

1993年兵庫県出身。2010年に女優デビュー。13年前期連続テレビ小説『あまちゃん』でヒロインの母親の少女時代を演じて大ブレイク。ドラマ、映画、CMなど多方面にわたって活躍。主な出演作品は、ドラマ『チキンレース』(WOWOW)、『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』(フジテレビ)、映画『阪急電車~片道15分の奇跡~』『ストロボ・エッジ』『ビリギャル』『僕だけがいない街』『アイアムアヒーロー』『夏美のホタル』など。2016年には、第40回エランドール賞新人賞、第39回日本アカデミー賞優秀主演女優賞、新人俳優賞、第58回ブルーリボン賞主演女優賞を受賞。

■岡田惠和(おかだよしかず)

1959年東京都出身。90年ドラマ「香港から来た女」(TBS)で脚本家デビュー。繊細なタッチの物語世界とポジティブなキャラクター造形、会話劇で幅広いファン層を獲得。多彩な作風で連続ドラマを中心に、映画、舞台などの脚本を手がけている。99年ドラマ『彼女たちの時代』(フジテレビ)で文化庁芸術選奨文部大臣新人賞を受賞したのを始め、2001年前期連続テレビ小説『ちゅらさん』で向田賞と橋田賞、14年ドラマ『続・最後から二番目の恋』(フジテレビ)で東京ドラマアウォード脚本賞、『さよなら私』で文化庁芸術選奨文部科学大臣賞など多数の受賞歴がある。他にNHKでは『ボクの妻と結婚してください』『奇跡の人』、民放では『泣くな、はらちゃん』『ど根性ガエル』(日本テレビ)、『スターマン・この星の恋』『心がポキッとね』(フジ)、映画『おっぱいバレー』『世界から猫が消えたなら』など。連続テレビ小説の執筆は、01年前期『ちゅらさん』、11年前期『おひさま』に続き、3回目。

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