桜井俊氏の都知事選での擁立を断念 自民は小池百合子氏を軸に一本化調整

今後は小池百合子元防衛相を軸に支援する候補を一本化する見込みという。

7月14日告示、7月31日投開票される東京都知事選の候補として、自民党東京都連が出馬を要請していた桜井俊・前総務事務次官について、党は桜井氏の翻意を促すことは困難とみて、擁立を断念することにした。産経ニュースなどが報じた。今後は小池百合子元防衛相を軸に支援する候補を一本化する見込みという。

産経ニュースによると、都知事候補として名前が取り沙汰されていた桜井氏は6月29日、自民党都連会長の石原伸晃・経済再生担当相と都内ホテルで会談。石原氏に出馬を要請されたが、桜井氏は「家族に迷惑がかかる」などと述べ、固辞していた

人気アイドルグループ「嵐」のメンバー櫻井翔さんの父として知られる桜井氏は、自民党内の一部から「実務家で櫻井翔さんの父という話題性もある」と、「ポスト舛添」として期待する声がでていた。桜井氏は2015年7月に総務事務次官に就任したが、6月17日付けで退任、辞職した。

小池氏が29日の記者会見で立候補の意向を表明したことについて、萩生田光一官房副長官は、都連への事前の相談がなかったとして「違和感」を表明。しかし、30日には萩生田氏も、「今後は、有力な(自民党の)候補の一人として対応を考えていくことになるのではないか」と小池氏を候補とすることを容認する発言をしていた

萩生田氏ら都連は、小池氏とは別の候補を模索する中で、桜井氏への説得をしていたが、30日に擁立を断念。NHKニュースによると自民党内でも、分裂選挙を避ける狙いから小池氏への容認論が広がっており、正式に党として支援する方向で調整する見込みだという。

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