アメリカのレスリング選手アデライン・グレイは、これまでに世界チャンピオンに3度輝いている。
「女子選手の性別ではなく、アスリートとしての成果に注目してほしい」と願う彼女は、スポーツ雑誌ESPNの「ボディ特集」でのインタビューで、レスリングや、スポーツに対する考え、出場が決まった8月のリオデジャネイロ・オリンピックについて語った。
「女子のレスリングはとても素晴らしいスポーツなのに、多くの人たちはこの競技のことを知りません。今でも『女子レスリング?』とまるで子犬のように首をかしげて不思議な顔をする人たちに出会います。それを見ると、やっぱりがっかりしてしまいます。必死に練習しているし、国際的には競争の激しいスポーツです。それなのに、自分の国の人たちはほとんどレスリングのことを知らないのですから」とグレイは語っている。
身長178センチ、体重75キロのグレイは、ESPNで筋肉がついて引き締まった身体を披露している。
「女子レスリング選手というと、『太っていて、マットの上で相手の頭を粉々にするような恐ろしい女性』だという印象を持たれがちですが、そうではありません。体重はそれほど重くなくて、テクニックが物を言うスポーツです。スキルや強さ、力をどれだけ正確に使えるかを競います」とグレイは述べた。
また、自身が直面した性差別についても語っている。
「『レスリングするには可愛すぎる』と言われるのが本当に嫌です。女性アスリートは、『たくましくて男っぽい』と見られてきたと思います。だからスポーツの世界で成功するために、女性アスリートは女性らしさを捨てなければいけませんでした」
「だけど今は違います。女性アスリートは女性らしく美しくありながら、強い選手でいられます」
グレイの夢は、レスリング選手を目指す女の子たちのお手本になることだ。
「これまで、機会に恵まれなかった若い女の子たちが夢を持つ助けになりたい。プロリーグを目指すという夢がある男のたちは、女の子より恵まれています。だから、私がセリーナ・ウィリアムズのような次の世代が憧れるスター選手になることで、若い女の子たちにスポーツの夢を持ってもらえたら嬉しい」
ESPNの「ボディ特集」はこちらから。
ハフポストUS版に掲載された記事を翻訳しました。
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