フランスで開催されたサッカー欧州選手権(EURO)は7月10日、決勝がパリ郊外サンドニのスタッド・ドゥ・フランスで決勝が行われ、ポルトガルが地元国フランスを破って初優勝を果たした。
ポルトガルは、中心選手のFWクリスティアーノ・ロナウドが前半8分、フランスのディミトリ・パイエから膝にタックルを受けて負傷した。ロナウドはテーピングを巻き、しばらく痛みに耐えながらプレーを続行していたが、前半25分に涙を見せながら担架で運ばれ、交代を余儀なくされた。
クリスティアーノ・ロナウドは、担架で運ばれて退場することになった膝の負傷の後、涙を見せていた。
延長19分、途中出場のFWエデルジト・アントニオ・マセド・ロペス(エデル)が個人技を生かして右足でシュートを放ち得点した。
エデルのゴールは、チームメイトのラファエル・ゲレイロがゴール隅へのシュートを惜しくも外した後の2分後に生まれた。
エデルのゴールで、ポルトガルはユーロ2016のタイトルを手にした。
ポルトガルの決勝進出は幸運だったと言える。予選をグループ3位で通過しながら決勝トーナメントに進めたからだ。
今回の決勝戦は、ユーロでは初めて90分間ゴールがないまま終了した初めての試合となった。
前半はほぼ互角で、得点のチャンスよりも負傷の場面の方が多いぐらいであった。後半はフランスの惜しいシュートがいくつかあったもののそのまま終えた。
アンドレ=ピエール・ジニャックが後半終了間際決定的なシュートを放ったが、ボールはサイドバーを叩いて得点ならず。フランスのシュートの中で最も惜しいシュートの1つだった。
地元国フランスにとっては、念願の優勝が実現していれば、近年繰り返しテロの標的になってきた国民の気持ちを高揚させただろう。フランスは1975年以来ポルトガルと10回対戦し、いずれも勝利していた。
決勝がおこなれたスタッド・ドゥ・フランスは、130人が命を失った2015年11月のパリ同時多発テロ事件でイスラム過激派の標的となった場所の1つだ。
ハフポストUS版より翻訳・加筆しました。
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