F1最高責任者の義母、誘拐される 身代金38億円を要求

犯人たちは身代金として2780万ポンド(約38億円)を要求している。

F1の最高責任者バーニー・エクレストン氏

自動車レース「F1グランプリ」の最高責任者バーニー・エクレストン氏(85)の義母がブラジル・サンパウロの自宅で誘拐され、犯人たちは身代金として2780万ポンド(約38億円)を要求している。

ブラジルのメディア「Veja」によると、エクレストン氏の妻ファビアナ・フロシさん(36)の母アパレシーダ・ションクさん(67)が7月22日夜、サンパウロ市のインテルラゴスにある自宅から誘拐されたという。

犯人たちは、ションクさんの身代金として1億2000万レアル(2780万ポンド/約38億円)を4つの袋に分けて入れるように指示しており、英ポンドでの支払いを要求しているとされる。

バーニー・エクレストン氏の義母、アパレシーダ・ションクさん(右)。エクレストン氏の妻で、彼女の娘であるファビアナ・フロシさんと一緒に写っている

エクレストン氏の資産は約24億ポンド(約3314億円)と推定されており、クロアチア人モデルのスラヴィカ・ラディックさんとの離婚後、2012年に現在の妻である39歳のブラジル人女性と結婚した。

エクレストン氏の家族も、捜査にあたっている警察も事件についてコメントはしていない。

エクレストン氏とファビアナ夫人は現在ロンドン在住だが、ションクさんはサンパウロ市内に住み続けていた。

エクレストン氏と妻のファビアナ・フロシさん

ミラー紙によると、母の日にフロシさんはFacebookで次のような投稿をした。「すべての母へ、そして特に私の母へ、母の日おめでとう」

「たくさんの愛と献身に、言葉で表せないほど感謝しています。お母さん、ありがとう、愛してる」

母の日にFacebookで心のこもったメッセージを母に送ったフロシさん

ブラジルでは8月に開催されるリオデジャネイロオリンピックへの準備が進む、誘拐や強盗などの懸念から裕福なスポーツファンが観戦を控えることを防ぐため、警察によるギャングの取り締まりが強化されていた。そんな中、今回の事件が起きてしまった。

2012年には、エクレストン氏の娘タマラさんを誘拐すると脅し、20万ポンド(約2700万円)を要求した男が逮捕されている

ハフポストUK版より翻訳・加筆しました。

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