「生前退位」の意向を周囲に示している天皇陛下が、8月8日の午後3時から、ビデオメッセージの形で象徴としての務めについてのお気持ちを表されることが決まったと、宮内庁が5日に正式発表した。時事ドットコムなどが報じた。
同庁によると、映像は約10分間で、象徴天皇としてのあるべき姿や、今後の公務についての考え、82歳の今の体調や加齢の影響などに言及するとみられる。
生前退位の実現には皇室典範改正などが必要だが、憲法4条は「天皇は、国政に関する権能を有しない」と定めており、陛下の発言によって政治的な影響が出ないよう、退位に関する直接的な言及は控えるとみられる。
(8日午後3時に「お気持ち」=天皇陛下、ビデオ形式で表明-生前退位めぐり・宮内庁:時事ドットコムより 2016/08/05 18:20)
陛下がビデオメッセージを発表するのは、2011年3月の東日本大震災時に国民にお気持ちを表明して以来、2度目となる。
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政府は既に6月から極秘チームをつくって水面下で検討を進めており、共同通信は「気持ちの表明を受けて、本格的な議論を進めることになりそうだ」と伝えた。
安倍晋三首相も、「お気持ち」表明の内容を踏まえ、8日にもコメントを出す方向で検討しているという。
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