女子200メートル平泳ぎで金メダルを獲得した金藤理絵
リオデジャネイロオリンピックは大会第7日の8月11日、競泳女子200メートル平泳ぎ決勝で、日本競泳チーム初の女性主将、金藤理絵(27)=Jaked=が2分20秒30で金メダルを獲得した。産経ニュースなどが報じた。
準決勝を2位で通過した金藤は、決勝レース、150メートルのターンで首位に立ち、後続の追い上げを抑えて逃げ切った。
(【五輪競泳】女子200m平泳ぎの金藤理絵が金メダル - 産経ニュースより 2016/08/12 10:23)
金藤は2008年北京五輪7位で、12年ロンドン五輪は代表入りを逃した。
金藤はレース後、「いろんな8年間だったんですが、加藤コーチの支えだけでなく、一緒に練習をしてきた仲間や、戦ってきた同じ平泳ぎの選手や、加藤コーチの家族にも本当に応援してもらえて、だからこそ、私も加藤コーチも世界の頂点を狙ってやってこれたのだと思います」と喜びを語った。
加藤コーチとは、東海大時代から10年間指導を受ける加藤健志さん。金藤とのエピソードについて、時事ドットコムは次のように伝えている。
10年にヘルニアを発症。腰をかばって練習量を抑えると、力強い泳ぎを支えてきた筋肉がみるみる落ちていった。12年ロンドン五輪代表から落選。その後は毎年「辞めたい」とコーチに訴えた。
転機は昨年の世界選手権。消極的な泳ぎで6位に沈み、失望する周囲を見て引退の気持ちが揺れた。「あの情けないレースが、私の最後の泳ぎになるのは嫌だ」。リオ五輪挑戦を決め、加藤コーチはかつてのきつい練習を再開した。「世界一のことをやらないと世界一は取れない。徹底的にやるぞ」。そして、今年4月の日本選手権で2分19秒65の日本新。10年前の「冗談」が現実になった。
(10年間の集大成、リオで=競泳の金藤、200平決勝へ〔五輪・競泳〕:時事ドットコムより 2016/08/11 16:13)
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女子200メートル平泳ぎでは、1936年ベルリン大会の前畑秀子、92年バルセロナ大会の岩崎恭子に続き日本勢3人目の金メダルとなった。