内村航平が5位「腰が壊れても出てやろうと思った」白井健三は4位 男子体操ゆか【リオオリンピック】

体操男子個人種目別ゆか決勝で白井健三が4位、内村航平が5位だった。

リオデジャネイロ・オリンピック10日目の8月14日、体操男子個人種目別ゆか決勝でイギリスのマックス・ウィットロックが15.633で優勝した。銀メダルはディエゴ・イポリト(ブラジル)、銅メダルはアルトゥール・マリアノ(ブラジル)だった。白井健三(19)は4位、内村航平(27)は5位だった。

内村は、予選を3位で通過。10日の個人総合でぎっくり腰になり、「歩くのも困難」と話していたが、「自分の中では得意だし、(白井)健三と一緒に表彰台に上りたいのが本音。腰が痛くても出たい」と述べて試合に臨んだ。

内村は8人中、最初に演技。演技構成の難度を示すDスコアは6.900。姿勢を美しく保つことで出来栄えを評価する実施点Eスコアは、ラインをオーバーする減点があって8.641になり、総合15.241で終えた。

ひねり王子」のニックネームを持つ予選6位の白井は7番目に演技。Dスコアが7.600という、世界最高レベルの構成でG難度の「リ・ジョンソン」や自身の名前がついた大技「シライ3/グエン」などを披露したが、着地の乱れがありEスコアは7.766、総合得点は15.366となった。

内村は試合後「自分の演技ができなかったこと、それが一番悔しい」と振り返った。腰の痛みをおして出場したことについては、「自分で権利を勝ち取って、オリンピックの舞台でそういうこと(棄権)をしていいんだろうかと思って、出れるんだったら出たほうがいいだろうと思って、腰が壊れても出てやろうと思った」と語った。

白井は「団体のあと、気持ちの持続が難しかった」などと悔しさをにじませ、「東京に向けて新しい課題ができた」と述べた。「団体の通りにやったらできる」と思ったことを明かしたが、実際はチームメイトが声を出してくれていることが、団体の時とは違ったという。

白井は15日、種目別跳馬の決勝に臨む。「気持ちを切らさずに頑張りたい。今日の悔しさを晴らすような堂々とした演技をしたい」などと意気込んだ。

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GYMNASTICS-OLY-2016-RIO

体操男子種目別ゆか決勝(2016/8/14)

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