タカマツ・ペアが大逆転で金 「やってきたことを諦めず出せた」 バドミントン女子ダブルス【リオオリンピック】

リオ五輪のバドミントン女子ダブルス決勝が18日に行われ、世界ランキング1位の高橋礼華、松友美佐紀の「タカ・マツ」ペアが、世界6位のデンマークのペアを逆転で下し、金メダルを獲得した。

優勝を決めた高橋(左)と松友の日本ペア( GOH CHAI HIN/AFP/Getty Images)

リオデジャネイロ・オリンピック第14日の8月18日、バドミントン女子ダブルス決勝が行われ、世界ランキング1位の高橋礼華(あやか)(26)、松友美佐紀(24)の「タカ・マツ」ペア=日本ユニシス=が、世界6位のクリスティーナ・ペーダーセン、カミラ・リュダユール組(デンマーク)と対戦し、2-1逆転勝ちし、日本勢初の金メダルを獲得した。

・第1ゲームは接戦の末、デンマーク・ペアが21-18で取る。(同01:33)

・第2ゲームはタカマツ・ペアが終始優位な展開、21-9で取る。ゲームカウント1対1となり、勝負は最終の第3ゲームへ。(同01:53)

・第3ゲームも接戦となり、終盤はタカマツ・ペアが16-19と3点リードされるが、そこから5連続ポイントと土壇場で逆転し、21-19で勝利。タカマツが2ゲームを取って優勝を決めた。(同02:25)

試合の直後の2人のコメントは次の通り。(同02:45)

松友:きょうは私が全然良くなかったんですけど、最後ファイナルで、自分がやってきできたことっていうのは最後諦めずに出そうと思って、それが出せて逆転できたと思うので、本当に良かったです。

高橋:最後、競った場面で追いつけたときに、絶対もう、こういう時には自分たちの方が強いと思ってプレーできたので、本当に良かったです。

デンマークのペアは長身からの角度がある強打を武器に、2015年の世界選手権で準優勝した。今大会の準決勝では世界2位の中国ペアをストレートで破った勢いもある。これまでの対戦成績は高橋、松友組の7勝4敗で、5連勝中と優位に立っていた。

タカマツ・ペアの金メダルは、日本勢初の五輪メダルとなった前回ロンドン大会の藤井瑞希、垣岩令佳組の銀に続く

▼画像集が開きます▼

Badminton - Olympics: Day 13

バドミントンのタカマツ・ペア【決勝戦】

【※】スライドショーが表示されない場合は、こちらへ。

タカマツ・ペアと戦うデンマーク・ペア(REUTERS)

■ペア結成10年目、あうんの呼吸

高橋は奈良県橿原市、松友は徳島市出身。2人がペアを組んで10年目となる。

聖ウルスラ学院英智高(仙台市)で1学年違いの2人がコンビを組んだのは07年。当時の主戦場はともにシングルスで、同校バドミントン部の田所光男総監督(65)は「そんなにいい結果は期待していなかった」と打ち明ける。ただ、田所総監督は「強気で攻める高橋、冷静にパートナーを支えられる松友は相性がいい」と感じていた。試合で高橋の調子が出ないときは松友がさりげなく靴ひもを結び直して間を置き、リズムを取り戻したこともある。ペア結成10年目。醸成されたあうんの呼吸は大舞台でも健在だった。

タカマツ史上初金へ圧勝!今季2敗“苦手”韓国ペアにストレート ― スポニチ Sponichi Annex バドミントンより 2016/08/17 05:30)

「タカマツ」は08年の高校総体では女子ダブルスで優勝。しかし、ロンドン五輪は当時、国内で3、4番であり代表の座をつかめず、挫折を味わった。悔しさをバネにし、14年に日本人で初めて世界ランキング1位となった

画像集が開きます

リオ五輪・日本人メダリスト

関連記事

関連記事

注目記事