ケンブリッジ飛鳥、ボルトと走った決勝「絶対メダル獲るぞ、という気持ちで走った」【男子400メートルリレー】

決勝後は、父の母国の英雄・ボルトとも笑顔で言葉を交わした。

リオデジャネイロ・オリンピックの陸上男子400メートルリレーで、日本は37秒60のアジア新記録で銀メダルを獲得した

予選を全体の2位で通過した日本は、強豪ジャマイカやアメリカを相手に、見事な走りを見せた。アンカーのケンブリッジ飛鳥は、ジャマイカのアンカー、ウサイン・ボルトと並んで走り、最後はアメリカのトレイボン・ブロメルとの競り合いを制した。

結果を受けて、陸上関係者も「感無量」「素晴らしかった!」などと選手を絶賛した。

レース後、ケンブリッジ飛鳥は「『絶対メダル獲るぞ』という気持ちで走りました」などと決勝を振り返った。

「3人が完璧な位置で持ってきてくれたんで。『絶対メダル獲るぞ』という気持ちで走りました。あんまり覚えてないんですよね、正直。でも、最高でした。最後、ちょっと硬くなっちゃったんですけど、しっかり2番でゴールできてよかったと思います。いろんな人が応援してくれたのが力になってたので、4年後も今より良いメダル、今と同じメダルが獲れるように頑張りたいと思います」

■ジャマイカ生まれのケンブリッジ飛鳥

ケンブリッジはジャマイカ人の父と日本人の母を持つ。ジャマイカで生まれ2歳で日本へ移った。身体能力の高さはジャマイカ人の父譲り。身長は180センチ、体重は76キロと重めだが、体脂肪率は4%と驚異的な低さを誇る。これまでの自己記録は5月の東日本実業団選手権で出した10秒10。6月の日本選手権で初優勝した

決勝後は、父の母国の英雄・ボルトとも笑顔で言葉を交わした。100メートルの準決勝敗退後は「4年後までに9秒台を出して、またオリンピックに出たい」と抱負を語ったケンブリッジ。4年後に向けて新たな挑戦が始まる。

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