苦労ばかり。だけど「遅咲き」の人が成功する5つの理由

モーガン・フリーマンやトニ・モリソン、遅咲きで成功した人は数えきれないほどいます。

世の中には「遅咲き」の人たちがいる。遅咲きで生きるのは、とてももどかしい。仲間たちが出世したり、活躍したりするのを横目に、ひたすら地道な努力を続けなければいけない。

しかし彼らは、壁にぶつかりながら色々試し、自分がどういう人間で、何を求めて生きているかを深く理解するようになる。そうして手にした成功は長続きする。モーガン・フリーマンやトニ・モリソン、遅咲きで成功した俳優やアーティスト、作家は数えきれないほどいる。

「苦労ばかりするけれど、遅咲きでよかった」、そう思える遅咲きタイプの5つの良い面を挙げよう。

1. 人生は短距離走ではなくマラソンだと知っている

イギリスの女優ヘレン・ミレンは、18歳の時にお芝居を始めた。しかし、成功して名前を知られるようになったのは、40代半ばで出演したドラマシリーズ「第一容疑者」だった。それ以後、アカデミー賞に4回ノミネートされ、2006年映画「クイーン」で主演女優賞を受賞した。

「世の中には、わずか一握りの全く逆境や困難に苦しむことなく成功する人がいます。そうではない私たちは、苦しみながら闘わなければなりません。何度も打ちのめされながら、前に進むのです」と彼女はニュースサイト「グロスターシャー・ライヴ」に語っている。

イソップ童話「ウサギとカメ」でも、ゆっくりと確実に進んだカメが最後には勝利を手にした。遅咲きの人たちには、周りの成功にも焦らず自分のペースで進み続ける強さがある。

2. 手に入れた成功に、心から感謝する

2016年トニー賞で演劇助演男優賞を受賞したリード・バーニーは、受賞スピーチでこう語った

「私は約43年近く俳優をしていますが、そのうち35年はひどいものでした。35年、何一つうまくいかなかったんです。残りの8年は素晴らしいものです」

バーニーのような遅咲きの人は、何かを成し遂げるためには長い時間がかかること、そして何度も回り道しなければいけないが、それこそが何より価値があることを知っている。

3. 失敗は恥ずかしくないと知っている

遅咲きタイプは、失敗ばかりの時でも成長を続ける。

ハリー・ポッターシリーズの作者J.K.ローリングは、貧しいシングルマザーだった20代半ば、必死に子育てをしながら本を書き続けた。30代半ばでハリーポッターシリーズ第一巻「ハリー・ポッターと賢者の石」の出版にこぎつけるまでに、山ほどの拒絶を経験したと彼女は話している。しかし本が出版された後、彼女は世界中に知られる小説家になった。2008年のハーバード大学の卒業式スピーチで、彼女はこう語っている

「人生には避けられない失敗があります。ものすごく慎重に生きない限り、失敗しないなんて不可能です。でもただ慎重に生きるだけだったら、闘わずして失敗したことになります」

失敗があなたを決めるわけではない。失敗にどう立ち向かったか、どうやってもう一度立ち上がったかがあなたを決めるのだ。

4. 非現実的な目標で、自分を苦しめない

映画「ジュリー&ジュリア」のモデル、ジュリア・チャイルドは、アメリカ人にフランス料理を紹介したことで知られる著名なシェフだ。しかし彼女が料理を始めたのは30代になってからだった。フランス料理のレシピ本「フランス料理の極意」を出版したのは40代後半で、名前を知られるようになったのは50代だ。彼女の生き方は、成功は一夜にして訪れるわけではない、全てをいま達成しなくてもいいと教えてくれる。

ジュリアのような遅咲きの人たちは、自分のペースで成功を重ねる。それに長い時間がかかっても、諦めることはない。自分にあわない仕事や相手を慌てて選んだりもしない。そして、周りの人たちが成長しようと考えなくなった人生の後半に訪れる人生のチャンスを、逃さない

5. 本当に好きなものをみつけるまで、諦めない

モーガン・フリーマンは、俳優になるまでアメリカ空軍のパイロットだった。しかし彼は、「この仕事は自分に向いていないと感じていました。仕事を少しも好きになれませんでした」と語っている

俳優になった後も、映画に出演するまで長い月日がかかった。映画俳優として知られるようになったのは50歳、「NYストリート・スマート」でアカデミー助演男優賞にノミネートされた時だ。2年後には「ドライビングMissデイジー」でゴールデン・グローブ賞を受賞し、アカデミー賞主演男優賞にノミネートされた。

遅咲きの人は、フリーマンのように本当に愛していると思えるものが見つかるまで、前に進むのをやめない。全ての瞬間を愛せるような仕事や人間関係をみつけるまで、諦めないのだ。

ハフポストUS版に掲載された記事を翻訳しました。