ヒラリー・クリントン氏、トランプ氏のあいまいなIS対策を非難「大統領の資格がないことを証明した」

「トランプ氏の資質が試されたが、またしても失敗した」

アメリカ大統領選の民主党候補ヒラリー・クリントン氏は年9月7日、NBCニュースが放送した安全保障の討論番組「コマンダー・イン・チーフ・フォーラム」で、共和党候補のドナルド・トランプ氏には大統領の資格がないと訴えた。

クリントン氏は、トランプ氏が過激派組織IS(イスラム国)掃討計画について明確に言及できなかったのは大統領として「ただ危険なだけでなく不適任」だと述べた。

「コマンダー・イン・チーフ・フォーラム」は、アメリカの安全保障について大統領候補の両者に質疑応答をする最初の討論番組となった。トランプ氏はIS掃討について具体的に答えなかった。トランプ氏は、1年以上前に「テロリストと戦うための秘密の戦略がある」と明言しているが、この日は戦略についてははっきりと言うことはなかった

クリントン氏は8日朝、278日ぶりに開かれた公式の記者会見で、「トランプ氏の資質が試されたが、またしても失敗した」と述べた。同時に、トランプ氏がアメリカ軍を誹謗中傷し、ロシアのプーチン大統領を賞賛したコメントを取り上げ、トランプ氏が「不適格の資質で、最高指揮官としての資格は全くない」として、さらなる証拠を提示した。

「愛国心がないだけでなく、我々国民や最高司令官の任務を侮辱しています。これは恐ろしいことです。なぜならトランプ氏はプーチン大統領がしたいことを何でもさせるつもりで、彼に介入させる口実を与えるのです」と、クリントン氏は述べた。「アメリカ軍を非難し、ロシア大統領をほめちぎる共和党候補者について、ロナルド・レーガン元大統領なら何と言うでしょうか」

さらにクリントン氏はすべての共和党員に対し、トランプ氏のプーチン大統領への姿勢、そして「アメリカ軍はオバマ政権下でバラバラになってしまった」と発言したことについて彼と同意権かどうか問われるべきだと語った。

トランプ氏のIS掃討計画について、クリントン氏は「彼はまだ考えていないのだろう」と述べた。

クリントン氏は、トランプ氏を支持しない共和党員を引き寄せようと、著名な国家安全保障の関係者と共に、9日にテロリスト対策の「ワーキングセッション」を開催する、と明らかにした。アフガニスタン駐留米軍の司令官を務めた海兵隊のジョン・アレン退役大将、マイケル・チェーホフ元国土安全保障長官、マイケル・モレル中央情報副長官、ジャネット・ナポリターノ前国土安全保障長官、デイビッド・ペトレイアスCIA長官らが参加する。

トランプ氏の顧問を務めるジェーソン・ミラー氏は、クリントン氏が「アメリカの大統領として全く不適切な資質」と述べたことを非難する声明を発表した。

ハフポストUS版編注:ドナルド・トランプ氏は世界に16億人いるイスラム教徒をアメリカから締め出すと繰り返し発言してきた嘘ばかりつき極度に外国人を嫌い人種差別主義者ミソジニスト(女性蔑視の人たち)、バーサ―(オバマ大統領の出生地はアメリカではないと主張する人たち)として知られる人物である。

ハフポストUS版より翻訳・加筆しました。

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June 1969 discussing student protests at Wellesley College

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