キンコメ高橋被告に執行猶予判決 「支えてくれる方のことよく考えて」と裁判官

執行猶予に至った理由は、16人と示談が成立しているため。そのうち14人は寛大な判決を求めたという。

高校に侵入して女子高生の制服などを盗んだとして、窃盗と建造物侵入の罪に問われた元お笑いコンビ「キングオブコメディ」(解散)の高橋健一被告(45)の判決公判が9月9日、東京地裁で開かれた。菅原暁裁判官は懲役2年6月、執行猶予4年(求刑懲役3年)の有罪判決を言い渡した。産経ニュースなどが報じた。

朝日新聞デジタルによると、執行猶予に至った理由は、16人と示談が成立しているため。そのうち14人は寛大な判決を求めたという。

判決では、高橋被告は約20年前から窃盗を繰り返しており、2014〜15年、都内や横浜市内の高校に侵入し、制服を盗むなどしたことが認定された。立件された分だけで被害者が25人、被害総額は76万円にのぼるという。

菅原暁裁判官は「常習性が顕著で、犯情は相当悪い。実刑も考えうる事案だ」と批判する一方で、判決言い渡し後には以下のように言葉を添えて諭した。見つめていた高橋被告はスーツ姿で、傍聴席に深々と頭を下げたという。

「あなたの話や捜査段階の供述調書を見る限り、問題の根は相当深く、更生はそんなに簡単ではないと懸念している。何が更生に役立つかよく考えて、もう二度と裁判所に来ることがないようにしてほしい」。

また、産経ニュースは菅原暁裁判官の以下の言葉を伝えている。

「更生と口でいうのは簡単だが容易ではない。謝罪の気持ちや支えてくれる方々のことを考え、生活していってほしい」と説諭した。

産経ニュースなどによると高橋被告は、9月2日に行われた被告人質問で、犯行の動機について、中学時代に女子生徒に受けたいじめで女性が怖くなり反動で制服に欲情を抱くようになったことや、母親の自殺、父親の借金を肩代わりしたことによるストレスなどを挙げていた。

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