「60年経っても仲良し」本当の愛について、9組のカップルが教えてくれること

お互いへの愛は、穏やかで努力を必要としないものです。

結婚式の写真は、みんなが見たがるものだ。そして、2人の名誉のために、生涯大切にされる。とはいえ、結婚当初だけでその楽しみが終わるわけではない。

ここに紹介する夫婦・カップルは数十年後、センチメンタルな写真で愛のかたちを記録することにした。以下に、心温まる写真とともに、彼らに聞いた思い出のエピソードや長続きするコツを紹介する。

1、ウラ(80)&ゴラン・ウィンバーグ(84)結婚56年

Therese Winberg Photography

「私たちは1960年3月31日(木)に出会いました。親友のベングトと一緒に訪れていたバーから、ウラを階下へとエスコートしました。私はウラの左を、ベングトは右を歩きました。2人は同時に、この可愛らしい女の子の両頬にキスしたい衝動を覚えました。ウラは本能的に後ろに身をそらしたので……その結果、思いがけず、ベングトと私はお互いの口に、初めての、そして生涯最後となる、キスをしてしまいました!」-- ゴラン

2、マリアーノ(86)&アルベルティーナ・シスネロス(76):結婚61年

TwoTwenty Photos

「私の祖父母は、小さな子供を失ったことに耐えて新たな国へと移住し、離れ離れの暮らし——つまり、祖父はアメリカ国内の農地で働き、祖母はメキシコに滞在する状況を経験しました。その後、子育てに好ましい土地を求めて、カリフォルニア州のロサンゼルスからサクラメントに移りました。

祖父母は年齢を重ね、その後私たちのベビーシッターを務めてくれました。今の時代、2人のように長続きする結婚は多くありません。愛情というものは人々に示せるものではありませんが、よく祖父が祖母の手を握り、素早くキスするのを目にします。これで愛がどうあるべきかがわかります。私たちの家族には、完全な愛のかたちがあります」-- 孫娘アイリーン・シスネロス・フォン

3、フィリス&ケン・エヴァンス:結婚57年

Kylie Martin Photography

「私たちの恋は、高校時代に始まりました。フィリスが学校のオーケストラでピアノを演奏しているのを目にして、恋に落ちたんです。フィリスが私に関心を持ってくれるまでに、しばらく時間がかかりました。57年という長い年月を経て、今では2人の子供、6人の孫、6人のひ孫がいますが、お互いへの愛はより大きく、強くなりました。

私たちはアメリカ中に住みました。それこそ太平洋岸から大西洋岸にいたるまで各地に住み、引っ越しのたびに、地元の教会の活動に参加し、地域社会に溶け込み、地域を探検しました。毎日、私たちの人生の旅に、新たな冒険が加わります。神が、こうした素晴らしい経験を私たちに与えてくれて、同じような道を歩もうとする人に分かち合うように勧めているのだと信じています」-- ケン

4、マリア(61)&フランク・ナンダン(63):結婚43年

Fiona + Bobby Photography

「43年を経て、今でも相互の交流には、大きな愛と変わることのない尊敬があります。お互いを見つめるその見つめ方から、お互いに向けて優しく語られる言葉に至るまで」-- 写真家ボビー・アーザミ

5、ホイ(81)&メイ・シャオ(78):結婚58年

TwoTwenty Photos

「2人は長年支え合ってきたので、夫婦関係はとても円満でスイートで、特別なものだと思います。中国に住んでいた頃は、祖父は出張でいつも家を空けており、祖母が家事や子育てをすべてやらなければなりませんでした。アメリカに移住後、力を合わせて懸命に英語を学習し、職を探しました。最終的に、2人は自宅を購入することができました。その後、祖母は糖尿病になり、今では祖父が祖母の世話をしています。

彼らの歴史は、2人がどれだけ愛しあっているか、結婚が病気と健康、良い時期と悪い時期を超えて、どのように一緒にいきていくのかを示しています」-- 孫娘アン・ウォン

6、シンディ・メネヒン(58)&モーリーン・キリアン(58):パートナー歴42年、結婚3年

Courtesy of Cindy Meneghin

「私たちの関係は、親友として始まり今も親友のままです。今でも父の助言に従って、毎年記念日に『次の1年も私と過ごしたいか』とモーリーンに尋ねます。そのときに決して『はい』という返事を前提にはしないのです。愛や恋人を大切にし、けっして利用してはいけない! 毎年、もう一度『はい!』と言ってくれて幸せです!」-- シンディ

7、エドワード・ハマティ(62)&パトリック・オーウェン・チャド(52)パートナー歴20年

Mike Allebach Photography

「エドを愛している理由は、私を幸せにしてくれ、毎日笑わせてくれるからです。それに、あるがままの私でいさせてくれるからです。エドは私の人生に安定をもたらしてくれる錨(いかり)のような存在で、私は全存在をかけて愛しています。陳腐に聞こえるかもしれませんが、エドは私の人生を完全にしてくれて、完全な喜びを与えてくれるんです」-- パトリック

8、アベル(54)&アレクサンドラ・アイシドロン(50):結婚24年

Julia Jane Photography

「長続きする結婚の鍵は、嘆き悲しんでいるときは、お互いに相手のためにそばにいること。また最も重要なことは、いつ2人の距離を置くかを理解しながら、いつもいつもお互いを笑わせることです。そのことは、私の方が妻よりうまくやっています」-- アベル

9、マーク(49)&エリシャ・マクマートリー(46)結婚22年

Duke Photography

「お互いへの愛は、穏やかで努力を必要としないものです。これは結婚というものが、“ 何かに取り組まなければならないもの”ではないことを意味しています。私たちにとっては、結婚はいまも“ささいなこと”です。まったく何の理由もなく受けるハグ、したいからする頬へのキス、深夜ベッドに入る前のお菓子……そういったものが1日のストレスを消失させてくれます。何より、どれだけ人生が変わっても、未来への希望、夢、願望が同じままだったからこそ、私たちの愛は保ち続けられました」-- エリシャ

この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。