ドゥテルテ大統領、ダバオ市長時代に「暗殺団」へ殺人指示か「生きたままワニの餌に」

「私はヒットマンだった」

フィリピンの上院議会で証言する元暗殺団員のマトバト氏

フィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ大統領が南部の都市ダバオ市長時代に殺人を指示したとされる暗殺団「ダバオ・デス・スクワッド」のメンバーだった男性が、フィリピン上院議会で証言した。ロイターなどが報じた。

暗殺団の一員だったというエドガー・マトバト氏は上院議会のドゥテルテ大統領による犯罪取締に関する調査委員会で「私はヒットマンだった」と証言した。

マトバト氏によると、ドゥテルテ大統領がダバオ市長時代に超法規的な殺害を指示し、1988年から2013年まで、25年間におよそ1000人の犯罪者を殺害したという。

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「我々の任務は、麻薬の売人、レイプ犯、誘拐犯のような犯罪者を殺害することだった。毎日のように犯罪者を殺害していた」と、マトバト氏は言った。彼自身、50人以上殺害したという。また、ドゥテルテ大統領自ら捜査関係者を殺害したこともあったと証言した。

犯罪者たちは射殺、絞殺など「ニワトリのように殺された」という。殺害された遺体から内蔵を引きずり出し、海に捨てて魚の餌になった。ある犯罪者は、生きたままワニの餌にされたという。

マトバト氏は2013年9月に「ダバオ・デス・スクワッド」から離脱したが、セブ島、サマル島、レイテ島に逃亡するまで1週間拷問を受けた。2014年8月にフィリピン人権委員会のオフィスに出頭したが保護されず、彼は妻とともにマニラに行き、司法省の証言者保護プログラムの適用を求めた。ドゥテルテ氏が2016年5月に大統領選で当選すると、マトバト氏はルソン島に逃亡した

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