世界初、フランス「プラスチック製使い捨て容器を禁止します」

プラスチックカップにワインを注いでピクニック―― そんな風景が見られなくなるかも?

(GETTY IMAGES)

プラスチックカップにワインを注いでピクニック―― そんな風景がフランスで見られなくなるかもしれない。

世界初となる「プラスチック製使い捨て容器や食器を禁止する法律」が、フランスで2020年1月1日から施行される、とAP通信が報じた。

使い捨て容器を作る企業はそれまでに、使い捨て容器や食器を、微生物によって分解され家庭用生ごみ処理機で堆肥にできるもの、もしくは原材料の一部が生物由来の資源を使っているものに変えなければいけない。

フランスのニュースサイト「Les Echos」は、フランスでは毎年約47億個のプラスチック製カップが捨てられている、と伝えている。そのうちリサイクルされるのは約1%だ。

環境保護活動家や団体は、この法律を歓迎しているが、反対の声を上げる人たちもいる。AP通信によると、包装資材を作るベルギーの企業「Pack2Go Europe」は、法律は商品の自由移動を定めるEUの規定に反するとして、法的措置も辞さないと述べた。

2015年に国連気候変動会議が開催され、温暖化対策の国際的な合意「パリ協定」を採択したフランスは、気候変動に関する取り組みに積極的に取り組んでいる。2016年7月には、プラスチック製のレジ袋の使用が禁止された。

ハフポストUS版に掲載された記事を翻訳しました。