2014年7月にウクライナで起きたマレーシア航空機撃墜事件に関して、オランダやウクライナなど5カ国の合同捜査チームは9月28日、旅客機がロシアから親ロシア派武装勢力の支配地域に持ち込まれた地対空ミサイルによって撃墜されたとする中間報告を発表した。共同通信などが報じた。
撃墜されたマレーシア航空機の残骸
撃墜事件ではアムステルダム発クアラルンプール行きマレーシア航空17便が高度1万メートルを飛行中に撃墜され、乗客乗員298人全員が死亡した。
Advertisement
毎日新聞などによると、調査報告は回収した機体などの破片や通信記録、衛星写真などを分析した結果、同機を撃墜したのはロシア製の地対空ミサイル「ブク」と断定した。
発射場所は親ロシア派が支配するペルボマイスキー近郊の農用地と特定。ミサイルはロシア領から持ち込まれ、運搬車両は撃墜後にロシア領に戻ったという。撃墜に関与したとみられる容疑者を約100人に絞り込んだとしたが、所属は明らかにしなかった。
NHKニュースによると、今回の中間報告についてロシア外務省のザハロワ報道官は「偏見にとらわれ、政治的に動機づけられた調査だ」と批判している。
Advertisement
関連記事