怒って床に突っ伏した男の子。警察官が隣に寄り添い「同じ目線」で見守る

子供にだって、大人と同じように上手くいかない日がある。

アメリカ・インディアナ州の警察官プレシャス・コーナー・ジョーンズは、9月26日に学校で行われた集会に参加していた。その途中、小さな男の子がぐずって床に突っ伏してしまったことに気が付いた。

それを見た彼女は、とっさに自らも床に横になった

この日コーナー・ジョーンズが参加していたのは、インディアナポリスの学校で行われた「ハイタッチ・ラリー」だ。ハイタッチ・ラリーは「地域の人たちが朝学校に来て、登校前の生徒にハイタッチをする集まり」と彼女はテレビ局ABCに説明している。

ラリーの途中、登校する生徒たちの列を通り抜けて、男の子がやってきた。男の子はとても不機嫌そうな顔をしていて、そのまま床に突っ伏してしまった。コーナー・ジョーンズが少年の母親と話すと、母親は男の子が最近こんな態度を取るようになっていると伝えた。

それを聞いたコーナー・ジョーンズは、とっさに男の子の横に同じように突っ伏した。男の子が泣き始めると、彼女は涙を拭いてあげた。そして、彼の顔に笑顔が戻るまで、数分間床に寝たままで男の子を見守った。

なぜそんな行動をとったのか。3人の子供の母親でもあるコーナー・ジョーンズは、その時のことを振り返って「あれは警察官としてではなく、母親としての行動でした」とABCに語っている。

男の子の機嫌が悪くなった理由を、コーナー・ジョーンズは知らない。しかし、母親にとても感謝されたという。コーナー・ジョーンズはFacebookにこう書いている。

「私たち大人には、誰かに気付いて欲しい、そして同じ目線に立って欲しいと感じる時があります。もしかしたら涙を拭いて欲しいと感じる時もあるかもしれません。子供たちにも、大人と同じようにうまくいかない日があります。そんな時は、自分がこうして欲しいと思う態度で接してあげてください。相手と同じ目線に立ち、そして笑顔にしてあげましょう」

ハフポストUS版に掲載された記事を翻訳しました。

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