【ミャンマー】夜中に大音量でお経→観光客がスピーカーのコードを抜く→懲役3カ月

ミャンマーでは、仏教行事が深夜まで続き、説法が深夜まで大音量で流されることがある。

ミャンマー中部の都市マンダレー市内のホテルで、夜中に近くの寺院で僧侶が読経しているのがスピーカーから大音量で流れていたため、オランダからの観光客が腹を立ててスピーカーのコードを引き抜いたところ、宗教活動妨害の罪で懲役3カ月の有罪判決を受けた。

AP通信によると、クラース・ホイテマ被告はほかにも現地の文化を敬うというビザの規則に違反したとして10万チャット(約8000円)の罰金も科された。

ホイテマ被告は懲役3カ月の有罪判決を受けた。

現地の報道によると、ホイテマ被告は謝罪したうえで、スピーカーから流れているのが宗教的な内容であったとは知らなかったという。しかし説法を流していた人々はホイテマ被告の裁判を要求した。

地元住民のリーダー、チット・サン氏は、「スピーカーのコードが引き抜かれた後、騒ぎが収まらなかったため警察を呼んだ」という。

サン氏は、「人々は怒り狂っていたので、穏便にホイテマさんとやりとりすることなどできませんでした。それで混乱した状況を収めるために警察を呼びました」と話した。

「本当は、彼の逮捕を求めていませんでした」

ホイテマ被告が控訴するかどうかは不明だ。

敬虔な仏教徒が多いミャンマーでは、仏教行事が深夜まで続き、説法が深夜まで大音量で流されることがある。

ミャンマーの厳格な宗教の規則に違反し、外国人が逮捕された事件はこれが初めてではない。

2015年初頭に、ミャンマーの裁判所はニュージーランド人のバー経営者フィル・ブラックウッド氏に宗教侮辱罪で懲役2年の有罪判決を下した。2014年末に、バーの公式Facebookページにブッダがヘッドフォンをつけている画像を投稿した罪だという。

2016年はじめ、ブラックウッド氏は恩赦で釈放された。

ハフポストUK版より翻訳・加筆しました。

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