幸楽苑、ラーメンへ親指混入で謝罪 「血液つきチャーシュー、3日間提供の可能性」

ラーメンチェーン「幸楽苑 静岡清水インター店」(静岡市清水区)で提供したラーメンに人の親指の一部が混入していたことが分かり、店舗を展開する幸楽苑ホールディングスが謝罪した。
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ラーメンチェーン「幸楽苑」の静岡清水インター店(静岡市清水区)で9月上旬、提供したラーメンに従業員の親指の一部が混入していたことが明らかになった。幸楽苑ホールディングス(福島県郡山市)は10月17日に調査結果を発表して謝罪し、さらに「血液のついた可能性があるチャーシューを9月8日から3日間使用していた」と明らかにした。

幸楽苑の発表などによると、9月8日昼ごろにパート従業員の女性が機械を使ってチャーシューの仕込み作業をしている際、左手親指を誤って切断した。チャーシュー保管容器に指が混在してしまったことに誰も気付かず、2日後の10日に店を訪れた女性客が子供用のラーメンのスープに異物が入っているのを見つけ、店側に伝えた。

店は、この容器に入っていた血液のついた可能性があるチャーシューを3日間にわたって客に提供していた。従業員に感染症の疑いはないという。

幸楽苑は10日の段階でも保健所への報告を怠っていた。その理由を「お客様への対応で気を取られていた」と釈明。問題発生の原因について「リスク情報の把握・共有に関する感覚・意識ならびに衛生管理意識に関する認識が不足しておりました」と説明した。さらに「情報共有体制及び危機対応体制が十分に整備されておらず、適切な形で機能せず、お客様・株主様・投資家様・行政機関・メディア等への情報発信に不備が生じてしまいました」と謝罪した。

幸楽苑は当初、サイト上などで「混入したのは爪の一部」などと事実と異なる説明をしていた。9月8~10日に静岡清水インター店を利用した客には返金するという。

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