別の機動隊員は「シナ人」と罵声、沖縄県警から大阪府警に連絡

抗議参加者と政治団体とのもみ合いに大阪府警の機動隊十数人が間に入った際に、発言があったという。
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沖縄本島北部で進むアメリカ軍北部訓練場のヘリコプター着陸帯(高江ヘリパッド)建設に抗議する市民に対し、大阪府警の機動隊員が「土人が!」と差別用語で罵倒していた問題で、別の機動隊員も「黙れコラ、シナ人」などと発言していたことが沖縄県警の調査でわかった。朝日新聞デジタルなどが報じた。

朝日新聞デジタルによると、この発言があったのは別の場所で、同じように工事に抗議する人たちに浴びせられた。大阪府警の20代の機動隊員だったとして、沖縄県警から大阪府警に連絡があったという。府警は帰還させ調査を始める予定という。

琉球新報は、県警の聞き取り調査の内容として、機動隊員は事実関係を認めていると報じている。抗議参加者と政治団体とのもみ合いに大阪府警の機動隊十数人が間に入った際に、発言があったという。政治団体の関係者も同様の発言をしていた。隊員は聞き取りに対して「興奮して思わず言ってしまった。差別的な認識はなかった」と釈明しているという。

大阪府警の担当者は、「土人が」と発言した機動隊員について、10月19日夜のハフポスト日本版の電話取材に対して「大阪府警の機動隊員で間違いない。普段から公平かつ中立な振る舞いをするようにし教育しているため、不適切な発言だったと考えている。今後はこのようなことがないように指導を徹底したい」とコメントしている。

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