フロリダ半島・プエルトリコ島・バミューダ諸島を結ぶ三角形の水域、バミューダ・トライアングル。このエリアは何世紀もの間、多くの船や飛行機が失踪する事件が相次ぎ、「魔の三角水域」と呼ばれる。
この謎が、ついに解明されたかもしれない。
アメリカ・コロラド州立大学の衛星気象学者ステイーブ・ミラー博士によると、最大時速270キロの風を起こす「空気爆弾」をつくりだす数個の六角形の雲が原因ではないか、と推測している。
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サイエンスチャンネル「What on Earth」によると、・ミラー博士は「衛星画像は奇妙で、雲が六角形になっている」と述べた。
「海上でのこのような種類の六角形は、実際は”空気爆弾”です。それらは、いわゆるマイクロバースト(急激に発達した雷雲や積乱雲の下で海面に吹きつけ、破壊的な強風を巻き起こす気流)によって形成された空気の爆風なのです」
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理論上、この爆風は船や飛行機の消滅を引き起こすほどの威力がある。
マイアミ、プエルトリコ、バミューダに囲まれた19万3000平方マイルの海域では、これまで少なくとも1000人が死亡し、75機の飛行機が墜落し、数百隻の船を転覆したとみられる。
研究グループの多くは、このような悲劇的事件を単なる偶然の一致とみているが、「磁気の異常分布」から「宇宙人の介入」にいたるまで、数多くの仮説が議論されてきた。
最も有名なの事件は、1918年3月にアメリカ海軍の給炭艦サイクロプス号の失踪だ。サイクロプス号の残骸や、乗船していた300人以上の乗組員は発見されていない。この失踪は依然として戦争以外での、アメリカ史上最大の人命損失事件となっている。
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ハフポストUK版より翻訳・加筆しました。