欅坂46を「ホロコースト特別セミナーに招待したい」イスラエル大使館が表明 Twitterでは賛否両論

人気アイドルグループ「欅坂(けやきざか)46」のライブ衣装がナチス・ドイツの制服に酷似しているとしてアメリカのユダヤ人団体が抗議した問題を受けて、イスラエル大使館が「欅坂46」のメンバーをホロコーストに関する特別セミナーに招待したいという意向を11月2日、公式TwitterとFacebookページで発表した。

人気アイドルグループ「欅坂(けやきざか)46」のライブ衣装がナチス・ドイツの制服に酷似しているとしてアメリカのユダヤ人団体が抗議した問題を受けて、イスラエル大使館が「欅坂46」のメンバーをホロコーストに関する特別セミナーに招待したいという意向を11月2日、公式TwitterとFacebookページで発表した。

イスラエル大使館はメンバー招待の理由について、「タレントさんは多大な影響力があり、皆様がこの重大な問題について知識を持つことが重要」としている。

こうしたイスラエル大使館の動きに対して、Twitter上では「プロデューサや企業の責任は重大ですが、タレント本人が良識をもつことも大事」「貴重な学びの機会」といった好意的な意見がでている。

ハフポスト日本版では、想定する「特別セミナー」の内容のほか、「メンバーが悪いわけではない」といった招待に対する批判的な意見についてどう考えるか、イスラエル大使館に質問状を送付した。返答があり次第、記事を更新する。

■秋元康氏も謝罪、これまでの経緯は

欅坂46は10月22日、横浜アリーナでハロウィーンに合わせたライブイベントに出演。その際、ナチス・ドイツでも使われたクロワシに似た紋章を付けた黒い帽子、幅広い襟の黒のマントで登場した。グループのメンバーのブログにもその服を着た写真が投稿され、デイリー・ミラーなどが報じるなど、海外メディアが問題視していた。

アメリカのユダヤ人団体「サイモン・ウィーゼンタール・センター」は10月31日、同グループが所属するレコード会社とプロデューサーの秋元さんに対して「強い苦悩をナチスの大虐殺の被害者に与えます」と抗議の声明を発表した。

11月1日、欅坂46が所属する音楽会社ソニー・ミュージックエンターテインメントは公式サイトで、「ナチス・ドイツの軍服」を想起させる部分があったことを認め、問題となった衣装は今後着用しないと日本語と英語の謝罪文を掲載した。

ソニー・ミュージックエンターテインメントの謝罪文

プロデューサーの秋元康氏も欅坂46公式サイト「ニュースで知りました。ありえない衣装でした」とした上で、「スタッフもナチスを想起させるものを作った訳ではないと思いますが、プロデューサーとして、監督不行き届きだったと思っております。大変申し訳なく思っています」とのコメントを発表した。

問題を受けて、11月5日午後7時半から放送予定だった音楽番組「欅坂46!超特急!RADIO FISH!が競演!! 『PERFECT HALLOWEEN 2016」』」の放送を中止し、番組内容を変更することが11月2日に発表された

■「ナチスの制服に似ている」2011年にも

2011年にはロックバンド「氣志團」が、テレビ番組で着ていた衣装が「ナチスの制服に似ている」として、この時もサイモン・ウィーゼンタール・センターが抗議。「氣志團」が所属するソニー・ミュージックアーティスツが公式サイトに謝罪文を掲載した。

▼欅坂46 画像集▼

 欅坂46

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