「佐野研二郎氏の葬儀」多摩美術大学のパフォーマンスは無許可だった【UPDATE】

多摩美術大学で開催中の学園祭「芸術祭」で、同大学の佐野研二郎教授の葬儀と称するパフォーマンスが実施されたという報告が11月6日、ネット上に続々と投稿された。

多摩美術大学の東京・八王子キャンパスで開催中の学園祭「芸術祭」で、同大学の佐野研二郎教授の葬儀と称するパフォーマンスが実施されたという報告が11月6日、ネット上に続々と投稿された。写真を見ると、喪服を着た学生と思しき人々が、東京オリンピックの旧エンブレムと佐野氏の肖像を持って祈りを捧げているように見える。

佐野氏は、2020年東京オリンピックのエンブレムをデザインしたが、2015年7月の発表直後からネット上で「盗用」と批判され、わずか一カ月強で白紙撤回した。母校の多摩美術大学で2014年から統合デザイン学科の教授を務めている

実際に佐野氏が亡くなったという情報はなく、学園祭で行われたことから本当の葬儀ではなくパフォーマンスの一種と見られている。この行為に対してネット上では「少なくとも多摩美の品位を下げる行為」「イジメのパターン」などと批判の声が相次いでいる。

【UPDATE】多摩美術大学の学生課の担当者はハフィントンポストに対して、「現在、調査中で詳しいことは分からない。大学側が認可したわけではない」と回答。芸術祭の実行委員会も「大学側も実行委員会も把握していない中でゲリラ的に行われたもので、ただいま情報収集中です」とコメントしている。(2016/11/07 14:01)

2020年東京(夏季)=後に撤回

五輪エンブレム

注目記事