ブラジル・サンパウロで11月9日、ブラジルで最も美尻の女性を決める「ミス・ブンブン」コンテスト決勝があり、バイア州出身のエリカ・カネーラ(24)が優勝した。
今年で6回目を迎えるこのコンテストは、参加条件が整形手術していない天然のお尻であることが条件。優勝者に1万4900ドルの賞金が授与され、高額のモデル契約が交わされる。
黒人女性で初の優勝者となったカネーラさんはブラジルのニュースサイト「EGO」に、「ブラジル人の美しさを見せられて大変うれしい」と語った。
デイリー・スター紙によると、「本当にびっくりしました。すごくうれしいし、母に感謝しています。何回も投票してくれたんです」
カネーラさんの優勝したお尻は、各州を代表してきた26人の中で最高と評価された。予選のあと、15人の女性が決勝に進出した。
しかし、今回のコンテストでは批判も受けた。
デイリー・メールによると、決勝に進出したダニー・モライスさんと カリン・アルヴィシャーベさん(MC Sexyとして知られる)はお互いに、投票に不正があったと抗議した。
モライスさんとアルヴィシャーベさんは相手が賄賂で不正に票を得た、と告発した。モライスさんはさらに、ライバルのお尻は整形しているとも非難した。
アルヴィシャーベさんはモライスさんの告発を否定し、自分のお尻は完全に天然だと主張した。
また、最終候補8人で撮影されたプロモーション写真は、レオナルド・ダ・ヴィンチの『最後の晩餐』を再現したものだったことから、コンテスト開催者は激しい非難を受けた。
コンテスト主催者カカウ・オリバー氏は、ニュースサイト「ニュースリンク」のマット・ロパー記者に「この写真は決勝前の女性たちの最後の顔合わせをドラマチックに描いたものだ」と述べた。「最後の晩餐を思い出したんです。嫉妬心からユダによって裏切られたイエスのように、同じかどうかは別として、最多票を獲得した女性も嫉妬の的になるんです」
「真ん中にいる女性は、自分たちよりたくさん票を集めたから、ほかの子たちは彼女をはりつけにしたいのです」
ブラジルのカトリック教会は激怒した。リオデジャネイロの司祭クレシオ・ヴィエイラさんは、この写真は「神聖なものを汚す、神への冒涜」と述べた。
ブラジル人の美を競うと宣伝された「ミス・ブンブンコンテスト」だが、これはブラジルがどん底まで低迷している象徴だという声もある。
Foxニュース・ラティーノによると、ブラジルの活動家カレン・バスケスさんはウェブサイト「EFE」に、「このコンテストはブラジルが女性が体を見せびらかす国という醜いレッテルを定着させてしまう」と述べた。
「自由に反対するわけではないし、女性も自分がしたいように自己表現すべきです、裸になることもあるでしょう」とバスケスさんは語った。「しかし、その自由が宣伝に利用された時、意味は変わります。そしてブラジル女性のお尻は、宣伝の奴隷であり続けるでしょう」
ハフポストUS版より翻訳・加筆しました。
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