英国独立党のナイジェル・ファラージ党首
イギリスのEU離脱を主導した英国独立党(UKIP)の党首代行ナイジェル・ファラージ氏は、アメリカ大統領選に勝利したドナルド・トランプ氏について、「イギリスのテリーザ・メイ首相と会ったら彼がセクハラしないように気をつけなければいけない」と発言した。
ファラージ氏は、英米首脳が会うときには「責任ある大人として、トランプ氏がメイ首相にタッチするのを止めなければならない」と述べた。
ファラージ氏はアメリカへ向かう途中、滞在先のスペインからイギリスのラジオ局「トーク・レディオ」に出演し、2人の初顔合わせについて想像を巡らせた。
ファラージ氏は笑いながらこう言った。「デイビッド・キャメロン(前首相)はテリーザに気を遣っていた。お願いだから、彼女に触れないでほしい」
ドナルド・トランプ氏
トランプ陣営を悩ませた(本人は否定しているが)わいせつ疑惑について聞かれると、ファラージ氏は「私は責任ある大人として、何も問題が起きないようにしないと」と述べた。
ファラージ氏はこのインタビューで、バラク・オバマ大統領を「生物」「いやな人間」と呼び、「私たちの国では上に立てなかった」と語った。この発言はその後、サッカーの元イングランド代表ゲーリー・リネカー氏などから「人種差別だ」と激しく非難された。
またファラージ氏は、トランプ氏は「完ぺきではない」と述べ、次期大統領として「イギリスで受け入れられるまでかなり時間がかかる」としながらも、「トランプ氏は私たちの国、私たちが支持するもの、そして私たちの文化を愛している」と語った。
さらに自分自身についてはこう語った。「ブレア派、クリントン派、ブッシュ派、そしてゴールドマン・サックスと手を組んでいるような人、自分の利益を上げて国を滅ぼすような恐ろしい人たちを滅ぼす存在なんだ」
テリーザ・メイ首相
ファラージ氏は、ブレグジット(イギリスのEU離脱)、トランプ氏勝利に続く「さらなる政治的な衝撃」に備えるよう、イングランド国民に警告した。
「この選挙を闘ったドナルド・トランプ氏の勇気を称賛する。そしてアメリカとイギリスがさらに親密な関係を築けることを期待しています」
「この英国を愛し、ブレグジット後のこの国の価値を理解してくれる大統領だ」
ハフポストUK版より翻訳・加筆しました。
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