アレッポに住む7歳の少女バナのTwitterアカウントが消失  無事を願う声広がる

「#WhereisBana(バナはどこ?)」の声が広がっています。
Twitter / AlabedBana

シリア北部の都市アレッポ東部から、激しい内戦の様子をTwitterを通して世界に発信していた少女バナ・アラベドさんのアカウントが12月4日の投稿を最後に、突然閲覧できなくなった。バナさんのツイートを閲覧しようとすると「このページは存在しません」などと表示される状態だ。

11月28日にはシリア軍の爆撃によって家を失ったことをツイートしており、少女や家族の安否を気遣う声が広がっている。

バナさんは2016年9月にTwitterアカウントを開設し、母親ファティマさんと共にシリア内戦が続くアレッポの日常を伝えていた。11月末の時点で、フォロワー数は10万人を超えていた。

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バナさんら家族が住むアレッポ東部は反政府勢力が支配していたが、11月中旬から、地域奪還を目指すシリア軍による攻撃が激化。11月28日、バナさんはシリア軍の爆撃によって家を失った。

私たちは今家を失いました。軽いけがをしました。昨日から寝ていません。お腹がすきました。生きたい、死にたくない ――バナ

その後も避難を続ける様子を伝えていたが、12月4日、母親ファテマさんが「軍が私たちを捕まえにくる」とツイートした。その数時間後にアカウントが見えなくなり、現在は過去の投稿が全て閲覧できない状態になっている。アカウントが見えなくなった原因はわかっていない。

■最後に投稿されたツイート

"We are sure the army is capturing us now. We will see each other another day dear world. Bye.- Fatemah #Aleppo"

軍が私たちを捕まえにくる。いつかどこかで会いましょう。さようなら。 ーファテマ

アカウントが消失する直前、Twitter上でバナさんら家族と交流していた作家J.K.ローリングさんは、バナさんの動画を自身のアカウントに投稿していた。

動画はJ.K.ローリングさんに直接送られたものと見られ、「助けてください」と切実に訴えるバナさんの様子が確認できる。

みなさんこんにちは。元気ですか?今、私たちは避難しています。殺されてしまいそうです。お願いです、助けてください。

■Twitter上で「#WhereisBana」のハッシュタグが広がる

バナさんのアカウントが消失した後、Twitter上では家族の安否を気遣う声が広がった。「#WhereisBana(バナはどこ)」というハッシュタグをつけたツイートが投稿され、多くの人が小さな少女の無事を祈り続けている。

#バナはどこ?リツイートしてください。

なぜバナのアカウントは削除されてしまったの?なぜ彼女の最後のツイートは別れの言葉なの?バナはどこに行ってしまったの?

小さなバナが心配でなりません。お願いだから無事でいて...。

■関連画像集「アレッポの空爆再開」

アレッポの空爆再開

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