バレンタインデー「職場チョコレート」の悩み、「愛はカラフル!」チョコで幸せなイベントに

職場にトランスジェンダーや同性愛者などがいることが想定されていない(村木真紀さん)

「愛はカラフル!」を伝えるチョコレート

2月14日のバレンタインデーが近づいてきた。誰にチョコレートをあげようか?誰からもらえるのか?と、ウキウキ過ごす人もいることだろう。その一方で、この時期にモヤモヤとした思いに悩まされる人々もいる。そう指摘するのは、LGBTの働きやすい職場づくりに取り組むNPO法人「虹色ダイバーシティ」代表の村木真紀さんだ。

そこで、「虹色ダイバーシティ」は、2017年1月から、ガーナの児童労働問題に取り組むNPO法人「ACE」と共同で、愛の多様性を伝えるメッセージを込めた「#愛はカラフル 」パッケージ入りのてんとう虫のチョコレートの販売を始めた。

収益の一部は両団体への寄付金となり、パッケージ内側には活動目的などが書かれている。ACEオンラインショップで購入できる。

村木さんはハフィントンポストの取材に対して、チョコレートを作った狙いをこのように話している。

古いタイプの企業では、女性社員がお金を集めてチョコレートを買いに行き、男性社員に渡す。男性社員はホワイトデーにお返しをする、という風習が半ば義務的な行事として今も行われています。「LGBTに関する職場環境アンケート」への回答でも、この行事に「モヤモヤする」という答えが寄せられていました。職場にトランスジェンダーや同性愛者などがいることが想定されていないからです。

でもこうした職場のバレンタインデーは、チョコレートを通じてワイワイ交流を深める、明るく楽しい機会を作ることが本来の目的だったはず。その中で、「モヤモヤ」を感じたり、嫌な思いをするLGBTがいることは残念なことです。学生など若い世代では「友チョコ」なども一般的になっており、それほど負担は感じないかもしれません。しかし、「幸せを運ぶ」と言われるこのてんとう虫チョコを話のネタにして、LGBTも一緒に皆で楽しめる機会になればと思います。見た目は可愛いですが、大人が楽しめるスイス製の美味しいチョコレートです。

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