「王将」「矢切の渡し」などのヒット曲で知られる作曲家で文化勲章受章者の船村徹(ふなむら・とおる、本名福田博郎=ふくだ・ひろお)さんが2月16日午後0時35分、心不全のため神奈川県藤沢市の病院で死去した。84歳だった。栃木県出身。時事ドットコムなどが報じた。
東洋音楽学校(現東京音楽大学)在学中から作詞家の高野公男さんと組んで作曲活動を開始。1953年にデビュー後、春日八郎さんの「別れの一本杉」などがヒット。西條八十作詞で村田英雄さんが歌った「王将」(61年)は戦後初のミリオンセラーとなったといわれる。北島三郎さん、鳥羽一郎さんら歌手の弟子を育てたことでも知られる。
生涯で手掛けた曲は4000曲以上。美空ひばりさんの「哀愁波止場」、北島さんの「風雪ながれ旅」、鳥羽さんの「兄弟船」、島倉千代子さんの「東京だョおっ母さん」、ダ・カーポの「宗谷岬」など数々のヒット曲を残した。
(船村徹さん死去=作曲家「王将」「矢切の渡し」-84歳:時事ドットコムより 2017/02/17 13:36)
家族などによると16日、自宅で倒れているのを家族が見つけ、その後、病院で心不全による死亡が確認されたという。
門下生も多く、歌手の北島三郎さん、鳥羽一郎さんのほか、作曲家の三木たかしさんらが師事。また、刑務所の慰問など社会福祉活動にも尽力した。
日本音楽著作権協会名誉会長、日本作曲家協会最高顧問。横綱審議委員会の委員も務めた。1995年に紫綬褒章受章、2008年に文化功労者を受けた。
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歌手の安田祥子さんと音楽評論家の湯川れい子さんは、それぞれTwitterで次のように悼んだ。
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