お腹の中で亡くなった双子の兄弟の墓に語りかける少年「いつも僕を見守ってくれてるんだ」

「死んじゃったけど、大好きです」

アメリカ・アラバマ州に住む男の子ウォーカー・マイリック君が5歳だった時のこと。

2013年、幼稚園に初めて登園した日、ウォーカー君は亡くなった双子の兄弟の墓に出向き、その日何があったか語りかけた。

4年経った2017年2月、3月11日のウォーカー君の誕生日を前に、母親のブルックさんはその時に撮影した写真をSNSに再びシェアした。

ウォーカー君の双子の兄弟、ウィリス君は母親が妊娠して24週間で子宮の中で亡くなった。双子の赤ちゃんが共有する胎盤で起こる、双胎児間輸血症候群(TTTS)が原因だった。

「彼はいつも僕を見守ってくれてるんだ。死んじゃったけど、大好きです」と、ウォーカー君は言った。

ブルックさんは、ウォーカー君がお墓に歩み寄ってその日の出来事を話し始めたときの写真について「この写真から、ウォーカーが双子の兄弟とつながっていることが伝わってきます。切ないですね」と、語った。

マイリックさん一家は、「Walker and Willis Birthday Walk to Fight TTTS(TTTSと闘うためのウォーカーとウィリスの誕生日ウォーク)」というFacebookページで、ウォーカー君がお墓参りする様子をシェアしている。

マイリックさん一家は、ウィリス君が亡くなるまではこの病気の存在を知らなかった。しかし今は、この症候群に対する関心を高めたいと願っている。

毎年、2人の誕生日である3月11日に、家族は「TTTS財団」のため、基金募集ウォークを開催する。

「私たちは、双子を妊娠している人にその病気について知ってもらいたいのです。そうすれば医者からより良い治療を受けられます」と、ブルックさんはテレビ番組『インサイド・エディション』に語った。

「他の誰かのために変えられると願って、このウォークをやっているんです」

ハフィントンポストUK版より翻訳・加筆しました。

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