ネット上で、福島の民芸品「赤べこ」が「進化している」と話題になっている。通常の赤べこは頭が1つだが、1つの体に複数の頭がついてるのだ。
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投稿された写真は、雑貨企画・制作プロジェクト「妄想工作所」を運営する造形作家、乙幡啓子さんの作品。赤べこを、ギリシャ神話に登場する3つの首を持つ犬「ケルベロス」や、日本神話に出てくる8つの首を持つ大蛇「ヤマタノオロチ」をモチーフに、「ケルベコス」「ヤマタノベコス」などにアレンジした。
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赤べこは、福島県柳津町に伝わる伝説。柳津町の公式サイトによると、1611年に会津地方を襲った地震の際、壊れた寺の再建に使う木材を運んだのが、どこからともなく現れた赤牛の群れだったという。忍耐と力強さが伝わりさらには福を運ぶ「赤べこ」として多くの人々に親しまれるようになった。
乙幡さんはこれまでにも、聖書の「ノアの箱舟」や「モーセの奇跡」を再現したポーチや、アジの開きや焼きホッケのポーチなどを制作している。
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3頭の「ケルベコス」は3月中旬から、「コップのフチ子」などでおなじみの奇譚クラブによるガチャガチャ商品「ネオ民藝」として販売予定だ。乙幡さんは手のひらに乗るミニサイズのケルベコスの画像を、Twitterに投稿した。