ニューヨークタイムズに「私の夫と結婚しませんか」というコラムを寄稿した絵本作家エイミー・クラウス・ローゼンタールさんが3月13日死去した。51歳だった。シカゴを拠点に活動していたローゼンタールさんは、2015年に卵巣がんと診断され闘病していた。
ローゼンタールさんは、生涯を通じて30冊以上の本を出版した。代表作には、『Encyclopedia of an Ordinary Life』(2005年)、『The Same Phrase Describes My Marriage and My Breasts』(1999年)、そして邦訳された『アヒルだってば!ウサギでしょ!』(サンマーク出版)などの絵本がある。さらに短編映画やYouTube動画を制作し、TED Talksやナショナル・パブリック・ラジオ(NPR)に出演した。
ローゼンタールさんのコラム「私の夫と結婚しませんか」は、3月3日に発表された。コラムでは、自分の死後残される夫ジェイソンさんのため、デート用のプロフィールを考えている。2人が24歳だった1989年にどのような出会いをしたのかを回顧しながら、「彼は恋に落ちやすい男性です。私の時も1日でそうなりました」とつづった。
ローゼンタール氏は自分の命は長くもたないと知り、残される夫のためにデートのプロフィールを書いた。
コラムの最後に、ローゼンタールさんは以下のように綴っている。
もっとジェイソンといられる時間がほしい。もっと子供たちを一緒にいられる時間がほしい。もっと木曜日の夜にグリーン・ミル・ジャズ・クラブでマルティーニを飲む時間がほしい。でも、そうはいかない。たぶん、この地球で人間としていられる時間は残り数日しかない。だったらなぜこんなコラムを書いているのだろう?
私はこのコラムをバレンタインデーに仕上げる。そしてふさわしい人がこのコラムを読み、ジェイソンに会い、もう一つの愛が始まることを心から望みます。
ローゼンタール氏は自分の命は長くないと知り、残される夫のためにデート用のプロフィールを書いた。
このコラムには、ローゼンタールさんに読者から1300件以上のコメントが寄せられた。
デンバーに住むライアンさんは「エイミー、このコラムを書いてくれて本当に感謝します。そしていつか私が望むことについての考え方を与えてくれて感謝します」と、コメントした。
ローゼンタールさんと26年間連れ添い、3人の子どもの父親である夫のジェイソンさんは、コラムへの返事を公表し、NBCニュースにこう語った。「これは、全世界を引き込んだ、言葉によるエイミーからのギフトです。残念ながら、私には彼女と同じような執筆の能力はありません。しかしその能力があれば、私が書く物語は、私たちの愛の物語のように、超大作のラブ・ストーリーになりますね」
NBCのニュース番組番組「トゥデイ」によると、ローゼンタールさんはホスピスケアに収容され、プライバシーが尊重されることを希望する家族に囲まれていた。ニューヨークタイムズは13日、Twitterでローゼンタールさんの死亡を報告した。
ローゼンタールさんのファンたちは今、彼女がもたらしてくれた影響についてSNSに投稿している。作家ジョン・グリーン氏はシカゴ・サン・タイムズに、「エイミーの影響がなければ、私の作家としての人生も私生活もどうなっていたか想像するのは難しい。エイミーが私に教えてくれたのは、物書きを仕事にするということです。読者にいいところを見せようとか、物書きがかっこいいとかいうのではなくむしろ、それは読者にとってギフトでなければならないということでした」と語った。
Twitterには追悼コメントがあふれた。
私の友人、エイミー・クラウス・ローゼンタールさんが亡くなった。彼女は才気あふれた作家だけでなく、素晴らしい友人でした。エイミーのたぐいまれな能力は、彼女の寛大さにありました...
安らかに眠れ、エイミー・クラウス・ローゼンタールさん。私たちは、「ライターズ・ブロック・パーティー」のブロガーとして、ホストとしてあなたを迎えられて光栄です。
「あなたにはもっと活躍してほしかった」。安らかに眠れ、エイミー・クラウス・ローゼンタールさん。シカゴ・リテラリー・コミュニティは今日、喜びに満ちあふれることはない。
非常に悲しいお知らせ:20冊以上を執筆した絵本作家、エイミー・クラウス・ローゼンタールさんが今朝、がんで亡くなりました。
安らかに眠れ、素晴らしいコラム「私の夫と結婚しませんか」を寄稿したエイミー・クラウス・ローゼンタールさん。「ご家族に心からお悔やみ申し上げます」
エイミー・クラウス・ローゼンタールさんが今日亡くなりました。NYT(ニューヨークタイムズ)に寄稿した最期のコラムは素晴らしかった。
安らかに眠れ、エイミー・クラウス・ローゼンタールさん。あなたは多くの人々の人生に影響を与えました。
故人となった、偉大なるエイミー・クラウス・ローゼンタールさんのノートからの1ページは、心を打つスクリーンセーバーになります。直感的な視点ですね。
あなたの道を開くこと: いくつかのリスト
1. あなたが注意を払うことに注意を払う
2. 「私たちがどのように1日を過ごしたかは、もちろん、私たちがどのように人生を過ごすかということです」 - アニー・ディラード
3. 「自分自身に、世界が何を求めているのか聞いてはならない。どうしたら自分が生きていることを実感できるのかを問い、それを実行しなさい。なぜなら、世界が求めているのは、生きていることを実感できている人たちだからだ」 - ハワード・サーマン
ハフィントンポストUS版より翻訳・加筆しました。
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