渡瀬恒彦さん死去、胆のうがん 「仁義なき戦い」「十津川警部」の名優

映画の「仁義なき戦い」シリーズや「南極物語」などで活躍した俳優の渡瀬恒彦さんが3月14日、胆のうがんのために死去した。

映画の「仁義なき戦い」やTVドラマ「十津川警部」などのシリーズで活躍した俳優の渡瀬恒彦さんが3月14日、胆のうがんのために死去した。72歳だった。俳優の渡哲也(75)は実兄、兄弟で名優として知られていた。テレ朝newsなどが報じた。

東映マネージメントの公式プロフィールより

スポニチによると、渡瀬さんは1944年、島根県生まれ。早大法学部を除籍後、サラリーマンをしていたが、東映から俳優デビューした。1970年「殺し屋人別帳」でデビュー。主な代表作に映画「赤穂城断絶」「事件」「仁義なき戦い」シリーズ、ドラマ「十津川警部」「北アルプス山岳救助隊」「世直し公務員」「おみやさん」シリーズなどがある。

故・高倉健さんとともに臨んだ映画「南極物語」(1983年)の撮影では、北極圏から日本に連れて来られたハスキー犬16頭について「ラストシーンの情感を盛り上げるために一緒に生活した方がいい」と申し出た。自身が演じる役と劇的な再会を果たす兄弟犬タロとジロ役の2匹を自宅に引き取って飼育。撮影後も飼い続けていた。

■2015年から胆のうがんで闘病

渡瀬さんは2015年秋、病院の検査で胆のうがんが発覚。抗がん剤治療や放射線治療を受けていた。2月19日の会見では「体調? 良くはないですね。現状維持という感じ。食欲は減りますね。一生懸命食べますけど」と話していた

俳優の高橋克典は16日早朝、自身のブログを更新した。渡瀬とは共演はなく、何度か挨拶をしただけだったが、「伝え聞く、俳優としての様々なもがきの後の味のある佇まいと、1つ1つの仕事にかける熱のお話はよく耳にし、都度感じ入るところでした」と綴り、冥福を祈った。

■関連スライドショー(2017年の訃報)

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